「失敗した死刑」を5つ紹介 斬首、八つ裂き、電気椅子…非人道的で無残な死刑執行
失敗事例4:八つ裂き刑
ロベール=フランソワ・ダミアン
フランス王ルイ15世は1757年1月5日、ロベール=フランソワ・ダミアンの襲撃を受けてナイフで刺された。
この時に着ていた貴族の分厚い防寒着のおかげで、王はわずかな軽傷しか負わず、ダミアンはその場で逮捕された。
王の暗殺未遂という重罪だったこともあり、死刑の中でも極刑である八つ裂きの刑がダミアンに言い渡され、すぐに刑が執り行われた。
処刑場でダミアンの手足がそれぞれロープで結ばれ、それぞれを4頭の馬で同時に引っ張る手筈が整えられて刑が執行された。
しかし馬がいくら引っ張っても、ダミアンの身体はバラバラにならなかったのだ。死刑執行人はダミアンの手足の腱を切るように命じられて処置が施され、その後は見るも無残な阿鼻叫喚の八つ裂き刑が繰り広げられたのである。
目撃証言によると手足をもがれてもダミアンは絶命しておらず、その後に生きたまま火あぶりにされたという。
失敗事例5:電気椅子
ウィリアム・ケムラー
ウィリアム・ケムラーはアルコール依存症で内縁の妻を手斧で殺害した罪で死刑を宣告された。そしてその処刑法はニューヨーク州が1888年に制定した電気椅子による感電死が初めて適用されたのである。
1890年8月6日に行われた世界初の電気椅子による死刑では、当初人を殺すのに十分であると考えられていた1000ボルトの電流が17秒間流された。
その後に一度は死亡したと宣言されたが、目撃者は彼がまだ息をしていることを指摘する。その直後、電圧を2倍にして再び電流が流されてケムラーは絶命した。現場は肉が焼け焦げた臭いが充満していたという。
人々は彼は単に感電死したのではなく“料理”されたのだといって非難し、実際に司法解剖の結果、頭部の血管が炭化し、脳が熱で硬化していたことが判明した。そして電気椅子による死刑に疑問の声が投げかけられるようになった。
歴史上で繰り返される“死刑失敗”だが、データによると1890年から2010年の間に、アメリカの死刑執行の3%、8776件中276件が失敗したと推定されている。そもそも死刑制度を廃止している国も多く、まだ死刑が続いている日本やアメリカでも引き続き死刑制度廃止についての議論が続いていくことになるだろう。
参考:「Ancient Origins」ほか
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2024.10.02 20:00心霊「失敗した死刑」を5つ紹介 斬首、八つ裂き、電気椅子…非人道的で無残な死刑執行のページです。電気椅子、死刑、公開処刑、絞首刑などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで