イギリスの「残酷な死刑」で命を奪われた4人 ナチスのスパイ、ヌードモデル、冤罪

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画像は「Getty Images」より

 イギリスで最後に死刑が執行されたのは1964年のこと。その後1969年にはほぼ全ての犯罪に対する死刑が廃止された。残ったのは国家反逆罪と戦争犯罪に対してだが、これも1998に全面的に撤廃された。

 このようにイギリスでは死刑が撤廃されて久しいが、今では“残酷”と評される方法で処刑された人々は数多い。その中でも比較的最近の4人の事例を、英紙「Daily Star」(9月25日付)を参考に紹介したい。

・エリザベス・オズボーン

 1813年、エリザベスは以前の雇用主のトウモロコシ畑に火を放ち、コーンウォールの大群衆の前で絞首刑に処された。

 当時20歳だった彼女は、農園を3年前に解雇され、その恨みからトウモロコシ畑に火をつけることを決意したという。彼女は何人かにそのことを漏らしていたようだが、その行為の後も反省の色は見られなかったそうだ。

 ボドミン監獄の処刑台帳によると、1812年の米英戦争でアメリカの穀物輸入がストップしていたことが、彼女にとっては不利に働いたようだ。

 台帳にはこう書かれている。「エリザベスは放火の裁判を待つためにボドミン監獄に再拘留された。当時、放火は重大な重罪であり、重大な火災が発生すれば、その所有者に大きな影響を与えるからである。彼女は8月16日に大陪審で裁判を受け、大法院男爵の一人であるロバート・グラハム卿が裁判長を務めた。多くの証人がいて、彼女はあっさり罪を認めた。陪審員は彼女を有罪とし、死刑を宣告した」。

・ヨーゼフ・ヤコブス

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画像は「Wikipedia」より

 ロンドン塔で最後に処刑されたのは、第二次世界大戦中のドイツのスパイ、ヨーゼフ・ヤコブスである。ヤコブスは1941年1月31日、ナチスの航空機からイギリスの野原にパラシュートで降り立ったが、着陸時に足首を骨折。痛みに耐えながらピストルを発射したところ、2人のイギリス人農夫に発見された。

 農夫たちは彼を当局に引き渡したが、この時ヤコブスは飛行服、500ポンドの英国通貨、偽造身分証明書、無線送信機、ドイツ製ソーセージなどを持ち合わせていたという。

 43歳の彼は、1940年のスパイ行為で有罪判決を受け、死刑を宣告された。しかし、ヤコブスは自分の命を守ろうと、国王ジョージ6世に上訴を求める手紙を書いたが、拒否された。

 その後、ヤコブスは軍の銃殺隊によって銃殺された。彼は敵の戦闘員として捕らえられたため、絞首刑にはされなかったのである。

・ルース・エリス

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画像は「Wikipedia」より

 ルース・エリスは、イギリスのモデル、ナイトクラブのホステスだった。彼女は英国で絞首刑になった最後の女性として知られる。

 彼女は、ロンドンのメイフェアにあるリトルクラブで、レーシングドライバーで裕福な社交家でもあったデイヴィッド・ブレイクリーに出会った。ブレイクリーは他の女性と婚約していたにもかかわらず、出会いから数カ月のうちに、クラブの上にあるエリスの部屋に引っ越した。

 エリスとブレイクリーの関係は、アルコールにおぼれ、情熱的で、暴力的だったといわれる。そうした中、1955年1月、口論がエスカレートし、ブレイクリーは妊娠中のエリスの腹を殴り、彼女を流産させたといわれている。

 エリスは彼を探し出し、1955年の復活祭の日曜日にロンドン北部のハムステッドにあるマグダラ・パブの外で射殺した。エリスはブレイクリーの背中に至近距離から2発の銃弾を撃ち込んだという。

 1955年6月に始まった公判で、エリスはこう述べた。「私が彼を撃ったとき、彼を殺すつもりであったことは明らかです」と。

 ブレイクリーの彼女に対する暴力が明らかになった後、執行猶予を求める嘆願書に5万人以上の署名が集まった。しかし、陪審員は30分足らずでエリスの有罪を決定し、彼女には死刑判決が下った。

 2児の母だったエリスは、28歳の若さでロンドンのホロウェイ刑務所で絞首刑に処された。

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