古代文明は核戦争で滅亡した? 古代核戦争説にまつわる7つの事例

世界の古代文明の核戦争跡地?

 古代史研究家であるイギリスのデヴィッド・W・ダヴェンポート、 作家・怪奇現象研究家の南山宏氏、作家・元週刊誌記者の橋川卓也氏らの研究・調査によると世界各国には古代核戦争の痕跡だと疑われるものがあるという。

●事例3:モヘンジョダロ

 ユネスコの世界遺産に指定されている紀元前2500年前に栄えたインダス文明の遺跡「モヘンジョダロ」(パキスタン南部)。モヘンジョダロは現地の言葉で「死の丘」を意味し、歴史学者が足を踏み入れるまでは、「ある時突如人々が消えた“死の都”」「古代の死者が眠る禁忌の領域」として地元民に恐れられていた。

 遺跡から人骨が50体近く発掘され、周囲の壁は異常な熱を浴びた後が残っているが、近隣には大規模な火山がないため、町を一瞬で焼き尽くしたものが何なのか、不明である。一部では「核戦争が起きたのではないか」という説がある。

 というのも、遺跡で発見された人骨から高濃度の放射線が検出され、ローマ大学の研究によると、街を焼きつくした“正体不明の熱”の温度は想定1500度にもなるという。

 さらに、古代史研究家であるイギリスのデヴィッド・W・ダヴェンポートとイタリアのエットーレ・ヴィンセンティがモヘンジョダロを訪れた際に 「800メートル四方を黒いガラスの破片が覆った場所」を発見したという。

 ただし、ガラスに関しては他に証言がなく、「オカルティストたちのデマではないか」という批判もある。

●事例4:カッパドキア

 ユネスコの世界遺産に指定されているトルコカッパドキアの地下都市は核戦争から身を守る為のシェルターではないか、という説がある。

 カッパドキアは紀元前16~12世紀にかけてカッパドキアに住んでいたヒッタイト帝国の軍の本拠地で、ヒッタイト帝国滅亡後は、アケメネス朝ペルシャ王に従属した地元の領主による統治が長く続いた後、ローマ帝国時代にはローマ帝国の属州となった。

 カッパドキアは「ローマ帝国でキリスト教が禁止されていた時代に、キリスト教信者が隠れ住んでいた街」だというのが通説だが、それにしては「規模が大きすぎて、隠れるには目立ちすぎる」という指摘がある。

 カッパドキアには10万人もが入れる空間が存在しているのだが、一カ所に迫害されていたキリスト教信者が集まれば、むしろ攻撃の的になるのではないだろうか。

「カッパドキアは現地の人々が外敵から逃れるためのシェルターで、後に入ってきた一部のキリスト教徒が隠れ家として使用した」と考えることもできるかもしれない。

 カッパドキア地下都市の中心部には通気口があり、通路と部屋は石の扉で仕切られて、キッチンや油を貯蓄する為の壺、家畜を飼育する部屋も備わっている。

 ヒッタイト民族は人類史上初めて武器などに鉄を使用した。好戦的な民族だったとされ、ヒッタイトの文献にも戦争に関する記述がある。

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