絶対知りたくなかった「火星に向かう途中で死んだ人」の末路… 4つのシナリオ
●火星有人飛行中に死んだら…凍結させて100万個のはへんに砕く
ロボットアームが遺体袋に入れられた人体を宇宙船の外に吊り下げ、遺体を1時間ほどかけて乾燥凍結させる。その後、ロボットアームの振動により遺体を100万個の破片に砕くのだ。理論的には体重90kgの宇宙飛行士をスーツケースサイズの塊にすることができ、それを宇宙船に何年も保管することができるという。
●火星有人飛行中に死んだら…大量の遺体に囲まれる可能性
ただ、遺体をフリーズドライ処理できない状況の場合、遺体はそのまま宇宙に廃棄される可能性がある。遺体の宇宙空間放出に関する国際的な取り決めは現時点ではないため、法的な可能だという。しかし、遺体にミニロケットを取り付けない限り、遺体は放出された宇宙船の軌道をたどることになるため、遺体は地球から火星への航路に蓄積されていき、病的な様相を呈するようになるとのことだ。
では、火星到着後に死者が出た場合はどうだろうか? SpaceX社のイーロン・マスクCEOが「火星に行きたいなら、死ぬ準備をしろ」と警告しているように、過酷な環境である火星で死亡するリスクは高い。
●火星到着後に死んだら…火星に埋葬
ハドフィールド氏は、火星で死亡したクルーは火星に埋葬されることになるだろうと考えている。火星から地球への帰還に要する長い道のりを考えれば、そうせざるを得ないが、無視できないのが汚染の問題である。火星探査機が地球の微生物を火星に持ち込まないように厳密に洗浄・消毒されているように、遺体の埋葬にも細心の注意が必要だ。NASA惑星保護官のキャサリン・コンリー氏は、「火星での有機物(遺体を含む)の処理については、地球上の微生物がすべて死滅していれば特に制限はない」としている。具体的には火葬により微生物を死滅させるとのことだ。
●火星到着後に死んだら…カニバリズム
遺体の取り扱いについて最悪のシナリオはカニバリズムだ。もしミッションの食料供給に何か支障が出た場合、食料になりそうなものは身近な人間だけである。
実際にアポロ11号の打ち上げ時にNASAと当時のニクソン大統領は、最悪のシナリオを考えていたという。クルーらと地上管制官との交信が不能になり、月面に取り残されたクルーがゆっくりと餓死するシナリオだ。その場合、NASAは正式な「海葬」を行う予定だったという。そのような事態がもし起こっていたら、バズ・オルドリンとニール・アームストロングは共食いに走っていたかもしれない。
米エモリー大学の生命倫理学者ポール・ウォルプ氏は、「肉体に多大な敬意を払うべきだとしても、生命が第一であり、肉体を食べることでしか生き延びることができないのであれば、望ましいことではないが、それは許容できる」と指摘し、極限状況でカニバリズムが起こったとしても倫理的に責められないとしている。
参考:「Popular Science」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊絶対知りたくなかった「火星に向かう途中で死んだ人」の末路… 4つのシナリオのページです。NASA、火星、国際宇宙ステーション、火星移住、宇宙飛行士、ISSなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで