30年前間も機密情報だった「ダイヤ型UFO」の撮影者はどこに? 英大学研究チームが本格調査へ
今から約30年前、スコットランド上空に奇妙な飛行物体が出現、撮影されるという事件があった。
1990年8月4日、パース近郊のケアンゴーム国立公園を散歩していた2人の若いシェフが、近くの空に奇妙な菱形の物体が浮かんでいるのを発見。恐ろしくなった2人は茂みに隠れてその謎の物体を観察していたところ、遠くから英国空軍の戦闘機が近づいてくる音がした。その戦闘機は急旋回してUFOを警戒するように周囲を飛行すると、飛び去っていったという。幸いにも一人がカメラを持参していたため、一部始終を数枚写真に収めることに成功。数秒後、UFOも上空へ飛び去り、姿を消したという。
UFOを見たと確信した男たちは、この写真を地元の新聞社に渡したが、事態を重く見た新聞社は写真をすぐに英国国防省に引き渡し、以後30年に渡って機密扱いとなっていた。しかし数年前、退役した英国空軍将校のクレイグ・リンゼイ氏が、写真のコピーを自分の机の中に持っていたことが判明。昨年になってようやくメディアを飾ることとなった。
問題の写真はコピーとはいえかなり鮮明で、青空の下に黄土色でダイヤのような形の奇妙な物体が浮かんでいるというもの。推進機や翼などが確認できず、どのようにして飛行しているのかわからないものとなっている。では、当時目撃した人に話を聞けば良いのではないか、と思う人もいるかもしれないが、長い間機密扱いになっていたせいで情報源の人物までたどり着けなくなっているというのだ。
シェフィールド・ハラム大学のデビッド・クラーク博士が率いるUFO研究チームも、この写真のオリジナルを撮影した人物を突き止めようとしている。
「昨年入手した写真のオリジナル版の裏面には撮影者の名前が書かれているそうだが、この情報は公開されていません。しかし辛抱強い調査の結果、問題の男性は1990/1991年にピトロッホリーに住んでおり、ホテルでキッチンポーターとして働いていたことが確認されました。また、彼の元同僚の何人かを追跡したところ、そのうちの一人は一緒に働いていたころのことをよく覚えていました」と研究チームの一員であるマシュー・イルスリー氏は語る。
しかし、それでも撮影者が現在どこにいるかなどの詳細まではたどり着けていないそうだ。
果たして30年前に撮影されたUFO写真の真相が明らかになる日はくるのだろうか。
参考:「The Falkirk Herald」ほか
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