珍しい5本足のカエルが発見される! 長い尻尾のように伸び… 原因は?
5本の脚を持つ非常に珍しい突然変異のヒキガエルがオーストラリアで発見された。
先日、オーストラリアのクイーンズランド州在住のマイケル・メッセンジャー氏は自宅の外の植え込みの中で跳ねている大きなヒキガエルを発見した。手のひらと同じくらいの大きさはあるヒキガエルだったが、明らかに異なる点があることに気づくとスマートフォンを手にして写真を撮った。それがこの写真だ。灰色のヒキガエルの背中にもう1本、完全な形の足が生えて力なくぶら下がっており、その様子はまるで長い尻尾が生えているようだ。
彼はこの珍しいヒキガエルを捕まえ、冷凍して保存しようとしたそうだが、ヒキガエルは思いのほか素早かったため逃がしてしまったそう。「余分な足には何の機能もないと思う。ただ後ろに引きずっているだけだが、奇妙に見えた」と彼は地元メディアの取材に語っている。
マッコーリー大学のリック・シャイン教授(進化生物学者・生態学者)によれば、5本足のヒキガエルは「非常に珍しい」ものの他の事例を聞いたことがないわけではないという。
「研究の過程で何千匹ものヒキガエルを扱ってきましたが、私自身も2、3回は見たことがあります」
シャイン教授によれば、オタマジャクシが発育の初期段階で損傷を受けると、手足が分裂して2本発育することもあるという。
「他の動物は子宮や卵の中で赤ちゃんが保護されていますが、オタマジャクシはそうではありません。ある種の寄生虫がオタマジャクシを攻撃し、手足の芽を傷つけると足が2本になってしまうのです」
研究の結果、この奇形にはベイロア・オンダトラエという寄生性のヒラムシが原因であるという結論が出ている。この寄生虫はオタマジャクシの未発達な肢に付着した後、硬化して嚢胞を形成、成長するにつれて肢を裂くのだという。シャイン教授は、5本足のヒキガエルは余分な手足を引きずるため捕食者の影響を受けやすいという点から、自然界で生き残るのは非常に大変だろうと付け加えている。
ちなみに過去の事例としては、2010年にイギリスのノッティンガムシャーのアッテンボロー自然保護区で5本足のヒキガエルが発見されたケースがある。また1990年代にはアメリカとカナダで同様の奇形カエルの目撃例が相次いで、ちょっとしたパニックが起こったこともあったそうだ。
一方、中国で縁起の良い生物に、「3本足のヒキガエル」というものがある。中国の仙人である蝦蟇仙人が連れているヒキガエルで、天災を予知する霊獣とされている。そのため、現在でも中国では3本足のヒキガエルが古銭を咥えた人形が開運アイテムとして広く親しまれている。
昨年は6本の足を持つカエルが発見され、話題になった。というのも、発見者の男性は「6」の数字が入った宝くじを選んでみたところ、見事当選したからだ。5本足のカエルも幸運を運んでくれていたのだろうか?
・タイで幸運を呼ぶ「6本の足のカエル」が見つかる! 飼い主は宝くじに当選
参考:「Daily Star」ほか
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勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)の記事一覧はこちら
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2024.10.02 20:00心霊珍しい5本足のカエルが発見される! 長い尻尾のように伸び… 原因は?のページです。オーストラリア、カエル、奇形などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで