Googleが「毎分数十万件の誤情報」を量産!? AI概要機能の衝撃的な実態調査

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 AIスタートアップのOumiが『ニューヨーク・タイムズ』の依頼で行った分析が、静かな波紋を広げている。分析対象はGoogleが検索結果の最上部に表示するようになった「AI概要(AI Overviews)」機能——ユーザーが何かを検索すると、AIが自動生成した要約を先頭に表示するあの機能だ。

 結果は「約91%の正確率」。一見すれば優秀に見える。だが問題はここからだ。Googleの年間検索数は推定5兆回。正確率91%は、裏を返せば約9%が誤情報を含む可能性があるということを意味する。計算すると、毎時間あたり数千万件、毎分あたり数十万件の誤った回答が全世界に配信されている計算になる。「人類史上最大規模の誤情報」という表現が大げさに聞こえないのが、この数字の恐ろしいところだ。

「AIが言うんだから正しい」——8%しか確認しない現実

 さらに問題を深刻にするのが、ユーザー行動の研究結果だ。調査によれば、AIの回答を受け取った後に別のソースで確認を行うユーザーはわずか8%に過ぎない。残りの92%は、AIが提示した情報をそのまま受け入れる傾向にある。

 これは実感として理解できる。検索結果のいちばん上に、きれいに整理された要約が出てきたら、それが正しいと思いたくなる。ましてやAIは自信満々な口調で答えを提示する。昔の「Wikipediaを信じすぎる」問題と似ているが、規模と信頼感においてAIはその比ではない。

 大規模言語モデルは、間違った情報を正しいかのようなトーンで提示することが技術的な特性として存在する。自分が不確かだという「自覚」を持たないまま、権威あるように見える文章を生成するのだ。

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画像は「pixabay」より

Googleは「欠陥のある分析だ」と反論——だが自社調査では28%が誤り

 Google側はこの分析に対し「深刻な欠陥がある」と反論している。分析手法の問題点を指摘し、結論を全面否定するスタンスを取っている。

 ただし皮肉なことに、Googleが自社で行ったGemini(ジェミニ)3の内部評価では、AIが誤った情報を生成する割合が28%に達していたことが報告されている。外部批判には反論しつつも、内部では同様の問題を認識していたことになる。

 AI概要機能のメディアへの影響も無視できない。2025年中頃、GoogleがAI概要の対象クエリを大幅に拡大したタイミングから、ニュースや専門メディアへのトラフィックが顕著に減少したとされる。ユーザーがGoogleの要約だけを読んで元記事に飛ばなくなる現象が加速しているからだ。

 AI概要を巡る問題は、誤情報の量だけの話ではない。「誰も記事を読まなくなる」という情報生態系の変質と、「AIが言ったから正しい」という無批判な受容が掛け合わさったとき、社会の情報基盤がどこに向かうのかという問いが、徐々に輪郭を持ち始めている。

 Googleを使うこと自体を止める必要はないが、検索結果の一番上に表示されるものを「答え」として扱う習慣は、少し慎重に見直す価値があるかもしれない。

参考:Futurism、ほか

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