Chat GPT-4に「人間を超える知性の片鱗」が認められる! 人類の終焉を危惧する声も
ここ数年でわれわれの生活に驚くべき早さで浸透しつつある人工知能(AI)だが、これまでのところ先進的とされる技術の範囲は非常に限られていた。
だが、このたびマイクロソフト社が、同社の最新AI技術であるChat GPT-4がすでに「人間のような」 知性を実証していることを認め、注目を集めている。
先日、同社の研究者らは「人工一般知能の火種:GPT-4による初期の実験」と題した論文をarXivのプレプリントサーバで公開した。この論文では、「GPT-4が言語の習得を超えて、数学、コーディング、ビジョン、医学、法律、心理学など多方面の分野で、斬新かつ困難なタスクを特別なプロンプトを必要とせずに解決できることを実証しています」と記されており、すでに人間レベル、あるいはそれを超える能力を持つことを意味する 「人工一般知能(Artificial General Intelligence、AGI)」 の最初の兆候を示しているというのだ。
研究者たちによれば、 「GPT-4は推論し、計画し、問題を解決し、抽象的に考え、複雑なアイデアを理解し、迅速に学び、経験から学ぶ能力」を示していると説明している。もしこの事実が正しければ、AIは既に人類の歴史の転換点、技術的特異点に到達したことになり、「われわれはもうすぐ地球上で2番目に賢い生物に追いやられる可能性があることを受け入れなければならないかもしれない」と語っている。
なかには「人工一般知能 (AGI) の出現が人類の終焉を意味するのではないか」と危惧する人も出てきている。たとえばオーストラリアの国会議員であるJulian Hill氏は、「手つかずの人工一般知能 (AGI)による破壊的で破滅的なリスクは現実的なものであり、容易に想像できる。AGIはまだ想像もつかない方法で世界に革命を起こす可能性を秘めているが、AGIが人間の知性を追い越せば、その目標や動機がわれわれのものと一致しなければ、人類に大きな損害を与える可能性も考えられる」とその危険性に対して警鐘を鳴らしている。
一方でマイクロソフト社の広報担当者は、「GPT-4にはまだ現時点で限界や、やるべきことがあることを認識しています。われわれは、ますます知的になっていくであろうこれらのシステムの社会的および倫理的影響に対処するために必要とされるものを含め、将来の研究の方向性を探求するために、引き続き広範に科学界を関与させる予定です」と語っている。
AIが人類を超える、SF作品で見るような世界はすぐそこまで迫っているのかもしれない。
参考:「Daily Star」
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2024.10.02 20:00心霊Chat GPT-4に「人間を超える知性の片鱗」が認められる! 人類の終焉を危惧する声ものページです。人工知能、技術的特異点、世界終焉などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで