【カルピス 都市伝説】カルピスの名前の意味が深すぎる! 幻の〇〇味が実在?
最も馴染み深い乳酸菌飲料として広く浸透しているカルピス。大正時代である1916年にカルピス株式会社が創業されて以来、日本初の乳酸菌飲料として多くの人々に愛されてきた飲料である。 今ではすっかりメジャーな清涼飲料水にもなったカルピスウォーターはもちろんのこと、水で薄めて飲む瓶入りの濃縮タイプを好むという人も多いだろう。
カルピスが、アメリカなどの日本以外で「カルピコ」(CALPICO) という名称で販売されていることは有名な話である。かつてカルピス株式会社がカルピスの海外進出を展開していく中で、アメリカの卸業者から「名前を変えた方がいい」という忠告がなされたという。それは、日本語で言うところの「カルピス」(CALPIS)という発音が、英語で「カウピス」(cow piss)すなわち「牛の尿」という言葉に聞こえてしまうという理由からであった。
大正時代より発売しているロングセラー商品であったこともあり、当初はなんとかごり押し気味に「カルピス」 の名称のまま海外での販売を始めたという。しかし、忠告通りやはり「牛の尿」 に聞こえるとのことで売れ行きは伸び悩み、とうとう苦肉の策として「カルピコ」 の名に変更し無事海外進出を果たすこととなった。
そもそも、カルピスの名前の由来はサンスクリット語であるという。仏教で重要視されていた動物の乳の精製過程に、乳味(にゅうみ) 、酪味(らくみ)、生酥味(しょうそみ)、塾酥味(じゅくそみ) 、醍醐味(だいごみ)の五つがあり、これらはまとめて「五味」 と呼ばれ人生の過程と照らし合わせれることもある。
ここから、最も格の高い「醍醐」(サルピル・マンダ) の名前から拝借し「カルピル」という名称が考案されたのだが、発音がしにくいということで不採用。結果的にその一段階下である塾酥味の塾酥(サルピス)と、カルシウムのカルと融合させて「カルピス」 の名が誕生したという。なお、カルピスの創業者は浄土真宗本願寺派の僧侶出身であった三島海雲 (みしまかいうん)という人物だ。
因みに、カルピスと牛との縁はこれだけではない。cowという語の語源は、印欧祖語の「gwou」であり、 またこのgwouという語がラテン語とフランス語を通じて「beef」ともなったと言われている。仏教発祥のインドから、共にカルピスの名称と牛が収束されるというのは、 なんとも奇妙な縁ではないだろうか。
余談であるが、このように名前にまつわる有名な逸話を持つカルピスに、実は一部で囁かれている都市伝説めいた話も存在している。それは「コーヒー味のカルピス」と呼ばれるものだ。ネット上に見られる書き込みによれば、かつて詰め合わせセットの中の一つにあり、 濃縮タイプでミルクで割ると美味しかった、 パッケージは白地に茶色の水玉、 といったような情報が散見される。一説には、 カセイ食品が製造していた濃縮コーヒー「カセイコーヒー」が、 カルピスのような瓶に入っていたために記憶が混同されてしまった のではないかとも言われており、最も有力な説とされてはいるが、はっきりと確証を得られていないのが現状である。
【参考記事・文献】
飲料情報、津々浦々-15
カルピスは仏教用語~英語も「牛」の語源はインド~
「カルピス」の語源
カルピスにコーヒー味があったという、 半ば都市伝説のような話が、話題になったのですが、 本当か判りません。
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【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
【文 ZENMAI】
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