シェアされた悪夢、口だけの男、鏡の中の人間…Reddit(レディット)の奇妙な話9選
海外で人気の掲示板サイトといえば「Reddit」だろう。あらゆる話題を網羅する同掲示板サイトだが、世界中からとびきりのスピリチュアルな体験談が寄せられている。その一部をご紹介しよう。
■悪夢をシェアする
夜、当時の妻とベッドで寝ていました。窓からは街灯の光がわずかに入ってきていて、薄暗い中、部屋もベッドもぼんやりと見えていました。ベッドの端には、我が家の黒いポメラニアンが、ぐっすり眠っていました。
それから、奇妙な夢を見たんです。私が目を覚ますところから始まり、いつものように愛犬を撫でようと手を伸ばしたら、艶のある黒い二枚貝のような、ちょうど巨大な牡蠣みたいなものに変わっていて、大きく口を開けたかと思うと、きらきら光るガラスの歯が並んでいた――。
朝、目覚めると、元妻がベッドの上で半狂乱で壁に向かって後ずさりしている最中でした。
「どうしたの?」と尋ねました。
「ベッドの端にある歯のついた黒光りする貝は何? 犬はどこよ!?」と彼女。
私たちは同じタイミングで同じ悪夢を見ていたのです。今でも寒気がします。
■目のない男
去年から、私たち家族はサバティカル(大学教授に与えられる研究のための長期有給休暇)のため、海外で暮らしています。娘(4歳)は以前住んでいた家に戻ることを楽しみにしてて、よく話題にするんですが、最近、彼女が言った言葉に寒気がしました。
娘「帰ったら、ママの部屋で寝てもいい?」
私「うん、たまにはね。でも、忘れないで、あなたには自分の部屋があって、大きなベッドで寝れるんだから。おもちゃだって全部そこにあるでしょ、ぬいぐるみとか――」
娘「でも、あのおじちゃんがいるから。ほら、夜中に目が覚めると一緒にいる人」
私(恐怖のあまり)「え?いや……いないと思うけど、そんな人」
娘「隅っこに座ってるよ。全身黒ずくめで、何も言わないでただ私のそばにじっと座ってる」
私「はぁ? 彼、どんな顔してるの?」
娘「目はないけど、口はあると思う」
私(ショックで)「じゃあ……絶対にママの部屋で寝なさいね」
何を言ってるんだろう? それに、そんな恐ろしいものが自分の部屋にいるのに、我が娘はどうして平然とできるわけ? ありえない。
■テレポーテーション
時速80キロくらいで運転してたら、どっかのバカの車が進入車線から一時停止無視して、いきなり俺の愛車の前に突っ込んできやがった。これ事故るわと観念して衝撃に備え身構えたの覚えてる。んだけど、高速を300メートルくらい走った地点で、あのバカ車が今まさに、さっきの進入車線から本線に合流するのがバックミラーに映ったんだよ。
■メッセージ
友人のサラはナイトクラブで酔っ払い、見ず知らずの人に「足が痛い」と言いたい衝動に駆られました。(実際は、痛くなかったんですが)本人も、なんだか奇妙な気分だったそうですが、それは無視して、とにかく切羽詰まった感覚が止まらないため、近くにいた男性に「アタシがおかしいのはわかっています。でも、もう一回言わせて。足が痛い。ほんと、クレイジーよね。ごめんなさい!」と。
すると、彼はいきなり号泣しました。聞けば、お父さんを亡くしたばかりで、父は生前「もし死後の世界に行き着いたら、おまえに教えてやるよ。そのときは、間違えようがないように、まったくランダムなメッセージを送るから」という約束を取り決めていたそうなんです。そのフレーズが、「足が痛い」。
■予感
去年3回ほど、どういうわけか他人の身体の一部についてコメントしたいっていう、激しい衝動に駆られたことがありました。でも、しなかった。理由は、そんなに親しい間柄じゃないし、自分でもちょっとアレかなと思ったから。
でも、その数週間後、彼ら3人とも、私がコメントする必要があると感じた身体の部位にがんがあると診断されたんです。もしまたそんな気持ちになったら、たとえ相手が誰であろうと、どう思われようと、一言いうって決めました。
■いたずら好きな精霊
重要書類がありまして、ある安全な場所に保管してるんです。小型ファイリングキャビネットの一番上の引き出しなんですけど、絶対にそこから動かさないで、その引き出しを開けたときは必ず、ちゃんとあるかどうか確認するくらいでした。とうとう、その書類が必要な日が来ました。当然、どこにあるかはっきりしてるから心配には及びません。と言いたかったんですが、なんと消えてしまったんですよ……心臓が止まりそうでした。
ファイリングキャビネットから引き出しをひっぱり出して、すべて床にぶちまけて、フォルダーを逆さまに振ったり、封筒を裏返したり、キャビネットの奥でグチャグチャになってるかもと、スマホのライトで照らしたり……。でも、どこにも見つからなかったんです。
誰かが盗んだとか隠したとか、ありえないし。家中の他の場所も探したけれど、そんなところにあるはずないのもわかってました。結局、あのクソなファイリングキャビネットに戻って、何度も何度も調べることの繰り返し。でも、無い、無い、見つからない!
すっごくイライラして、もう一度家中を探して、ファイリングキャビネットのある階下に戻る階段の途中で、発狂寸前になりながら「オーケー!頼むから返して!」と叫んだんです。自分でも誰に怒鳴ってるんだかわからなかったんだけど。
で、見つかりました。ファイリングキャビネットの一番上の引き出しの中に、本来あるべき姿で。
ようやく生きた心地がしたけど、ほんと、あれって誰のしわざ?
■聞き耳を立てていた精霊
うちの奥さんが義理の弟について話してた時、会話の中に「火事」っていう単語が登場したんだ。すると、いきなり家の火災報知器がけたたましく鳴り出して。でも、煙も火もなかった。
奥さんは「我が家は呪われてる」っていうんだけど、自分もちょっと信じ始めている。
■父さんから最後のジョーク
親父が亡くなって数日後の真夜中、寝室のプリンターが勝手に起動して、「Hi Dad」とだけ何度も何度も印刷されたんです。パソコンの電源は入ってなかったから、コンセントを抜くしかなかったなかったんですけど。ネットワーク接続もしてないプリンターなんですよ。
うちの奥さんとしばらく話し合った結果、たぶん親父の最後の悪ふざけなんじゃないかって。正直、それからしばらくはおっかなかったけどね。
■鏡の人
私が12歳くらい頃の話で、夜中にオシッコに行きたくなり目を覚ましました。廊下を横切ってバスルームに入り、電気をつけて、ふと鏡に映る姿を見ると――私の顔ではありませんでした。
まるで誰かが向こう側にいて、右側に立って顔をガラスに押し付け、私をじっと見つめているかのようでした。恐怖のあまり一瞬しか見てないのですが、確実に脳裏に焼き付いてしまいました。
私は悲鳴を上げ、そこから逃げ出し父を探しました。もちろん、父は調べてくれて、大丈夫だよと私をなだめてくれました。私があまりにもパニック状態だったため、最後は祈りを捧げたくらいです。それで、再び眠りにつくことができました。
早いもので、私も30代になりました。あのおぞましい出来事はすっかり忘れてしまっていました。
ある晩、父を訪問した際、彼は静かにあのときの話を持ち出したのです。「なぁ、鏡で顔を見た時のことを覚えているか……」と。急に記憶がよみがえり、背筋が凍るような思いでした。「うん、覚えてるよ」。
「そうだな……」と父は言い、「あの夜のことを時々思い出すんだ」とつぶやきました。そして床に目を落とし、真剣な表情で「俺も見たんだ」と。
父は、私が見たものと寸分違わず描写してみせました。私たちは、それが「何」だったのか今でもわかりません。どうやら、父が鏡を調べた時、それと目が合ってしまい、自分でも恐ろしくなってしまったらしいのです。ですから、祈りの時間をもったのは、息子のためもあったけれど、自分自身の正気を保つためでもあったのでした。
私が30歳を過ぎるまで、この話を黙っていてくれた父を尊敬しています。けれど、できれば死ぬまで言わないでいてほしかったとも思っています。
参考:「reddit」、ほか
※当記事は2021年の記事を再編集して掲載しています。
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