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「人間が感じる最も激しい痛み」はアレだった！男女を超えた共通の苦痛

2025.01.21 18:00 文＝深森慎太郎

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　長年にわたり議論されてきた「人間が感じる最も激しい痛みとは何か」というテーマについて、専門家たちは意外な答えを導き出した。それは、腎仙痛（尿路結石による痛み）が、出産や急所への打撃以上に苦痛である可能性が高いというものである。

尿路結石の痛み、男女を超えて共通の苦痛

　研究は、59人の参加者（男性36人、女性23人）を対象に実施され、驚くべき結果が得られた。男性の88.9%、女性の78.2%が、尿路結石の痛みを「これまで経験した中で最悪の痛み」と表現した。女性の中には出産を経験した者も含まれており、出産以上の苦痛を感じたと証言している点は注目に値する。さらに、この研究では男女間で痛みの強さに統計的な差がないことも明らかになった。腎臓結石の痛みは、生物学的な性差を超えた普遍的な現象であることが示唆される。

医療現場での観察と専門家の見解

　ユタ大学医学部の緊急医療と外科の専門家、トロイ・マドセン教授は、自身のポッドキャスト「Who Cares About Men’s Health?」において、尿路結石の痛みを次のように描写した。「救急外来での患者の苦しみ方は他に類を見ない。痛みに耐えかねて体をよじらせる姿は、その痛みの深刻さを如実に物語っている」と述べた。

　さらに、ロサンゼルスの著名な医療施設シーダーズ・サイナイの専門家たちも、尿路結石の痛みが「人が感じ得る最も強烈な身体的苦痛の一つ」であると記録している。この見解は、多くの患者の証言とも一致しており、特に出産経験のある女性がその痛みを「耐え難い」と表現するケースが多い。

治療法と痛みのメカニズム

　尿路結石の治療において、初期段階では水分摂取の増加が推奨される。これにより結石の自然排出を促し、痛みを和らげる薬剤が併用される。しかし、結石が大きくなり症状が悪化した場合、外科的処置が必要となることが多い。

　尿路結石による痛みの原因は、結石が尿管を移動する際に引き起こされる極度の不快感にある。特に結石が狭い尿管部分を通過するときに、激しい痛みが生じる。結石の大きさはさまざまであり、大きな結石ほど深刻な症状を引き起こし、医療介入が不可欠となる場合がある。

　尿路結石の痛みが「最悪の痛み」として認識されることは、多くの患者にとって驚きではないだろう。医学の進歩によってこの苦痛を軽減し、より迅速で効率的な治療法を提供することが期待されている。今後も患者の声に耳を傾けながら、痛みのメカニズムをさらに深く解明していく必要があるだろう。今回の研究は、学術データベースPubMed Central (PMC) に掲載されている。

参考：Misterios do Mundo、ほか