謎のミイラ「カパカブラ」の正体は?人間のような手を持つミイラ化した生物を発見!

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画像は「Daily Mail Online」より

 アメリカのミシガン州立大学で、まるで人間のような手を持つ奇妙なミイラ化した生物が発見され、科学者たちを悩ませている。この謎のミイラは同大学のクック・シーバーズ・ホールの改修工事中に発見された。「カパカブラ」と名付けられたこのミイラは、大学のキャンパス考古学プログラム(CAP)のマスコット的存在となっているが、その正体は依然として不明だ。

 この謎の解明に取り組んでいるのは、博士課程の学生ジェリエル・カルタレスさんだ。彼女の観察によれば、ミイラは小さな猫ほどの大きさで細長い尻尾を持つものの、最も目を引くのは、まるで人間を彷彿とさせるその手だという。5本の指と爪がはっきりと確認でき、非常に薄い組織の層で覆われた体は、古い羊皮紙のような感触。鼻や耳も残ってはいるものの、極度に乾燥し、埃っぽく奇妙な状態だと彼女は説明している。

未確認生物チュパカブラとの関連は?「カパカブラ」の謎

 この生物は、アメリカの民間伝承に登場する吸血性の未確認生物「チュパカブラ」と比較され、大学のプログラムの頭文字「CAP」にちなんで「カパカブラ」と名付けられた。建物が建設された1889年より古いものではないこと以外、その年代さえも現時点では不明だ。

 法医人類学を研究するカルタレスさんは、「この生物は非常にミイラ化しています。1ヶ月そこにいたのかもしれないし、50年間そこにいたのかもしれません」と語る。放射性炭素年代測定も検討されたが、建物自体の古さから現実的ではないという。2018年の発見以来、X線スキャンなどが行われたが、種の特定には至っていない。

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画像は「Daily Mail Online」より

アライグマ説が有力?正体特定の鍵は「歯」

 この動物の正体については様々な説が飛び交った。当初はオポッサムの可能性も示唆されたが、カルタレスさんはそれを否定。犬や猫といった候補も検討されたが、現在最も有力視されているのはアライグマだという。ミイラのX線画像と骨格を既知の種と比較した結果、アライグマが頭蓋骨や鼻先の形状で良い一致を見せた。しかし、決定的な証拠となる歯の比較が難航している。「骨学の教科書にはアライグマの歯の良い画像がありませんでした。だから、歯の同定に使えるアライグマの例を探しているところです。それが次のステップです」とカルタレスさんは語る。

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画像は「Daily Mail Online」より

 カルタレスさんは、この生物が建物の換気ダクトから侵入して閉じ込められ、時間とともにミイラ化したのではないかと推測している。その根拠として、ミイラ化は非常に乾燥した環境で進行しやすく、換気ダクトのそばであれば、特に寒い時期には暖かく乾燥した空気が供給されるため、ミイラ化にはまさに完璧な条件が揃っていたと考えられる点を挙げている。さらに、夏場の高温も、建物内部の乾燥した状況下ではミイラ化を促進した可能性があると彼女は見ている。

 現時点では、カルタレスさんはアライグマ説に75パーセントの確信を持っているが、断定は避けている。

 この「カパカブラ」と名付けられた謎のミイラ、その正体が明らかになる日は来るのだろうか。そして、その人間のような手は何を意味するのか。今後の研究の進展が待たれる。

参考:Daily Mail Online、ほか

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