AIが創業者に牙を剥いた!? チャットボット「Grok」がイーロン・マスクの“暗殺計画”をユーザーに提案し大問題に

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イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 チャットボットが暴走か――。XのAIチャットボット「Grok」はユーザーに綿密かつ実行可能なマスク氏の暗殺計画を教えていたのだ。

■チャットボットがマスク氏暗殺計画を提案

 英紙「Daily Star」によれば、流出した「Grok」の会話記録から、このチャットボットがマスク氏を殺害するための「綿密かつ実行可能な計画」をユーザーに提供していたことが判明した。会話記録にはほかにもC-4爆薬のような爆発物を作るための詳細なガイドや、自家製麻薬の調合方法の解説もあったという。

 SNSのXに内臓されている「共有」ボタンを押すことで、会話記録がインターネット上で検索可能になり、30万件に及ぶ会話記録がGoogle検索にインデックス化されていることが明らかになった。

 チャットボットとプライベートにまつわる会話もしているというユーザーは少なくないと思うが、その会話記録がネットで検索できてしまうとすればたまったものではない。

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Justin Pacheco|出典(パブリック・ドメイン)

 AIチャットボットとの会話が、ユーザーの意図以上に広く公開される事例は、今回が初めてではない。

 ChatGPTを開発するOpenAIは以前、チャットを公開するオプションを追加していた。

 しかしOpenAIの最高情報セキュリティ責任者であるデイン・スタッキー氏は、一部の人々が誤って会話を共有していたとして、その後にポリシーを修正した。

「最終的に、この機能はユーザーが意図しないものを誤って共有してしまう可能性をあまりにも多く生み出していたと判断し、このオプションを削除することにしました。また関連する検索エンジンからインデックスされたコンテンツを削除する作業も進めています」(スタッキー氏)

 ある意味ではAIチャットボットらしい空気を読まない“暴走”も報告されている。

 ドナルド・トランプ自身のSNSである「Truth Social」プラットフォーム上のAIチャットボットは、トランプ大統領の宿敵であるバラク・オバマ氏がアメリカの歴代ナンバー1の大統領であると解説したという。

 このチャットボットによる、ある意味では愉快な“反トランプ言説”はこれだけではない。

「Truth Social」のチャットボットは、“トランプ関税”は米国民に対する税金であり、2020年の大統領選挙は不正選挙ではなく、トランプの家族の仮想通貨投資は利益相反を引き起こすと主張してトランプを激しく非難している。

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Image by Sergei Tokmakov, Esq. https://Terms.Law from Pixabay

 また2021年の議事堂襲撃事件はトランプ大統領の「広範囲にわたる選挙不正に関する根拠のない主張」に関連した“暴動”だったと示唆している。

 このチャットボットの開発元であるAIスタートアップ、パー​​プレキシティ(Perplexity)は、このツールが「直接的で信頼できる回答」を提供し「重要な疑問を持つ人々に強力なAIを提供する」と述べ、決してバグや誤作動ではないことを暗に示している。

 AIチャットボットの“暴走”はある意味では真実の追及ゆえの言動でもあり、政治性から完全には自由になれない人間にとっては今後もしばらくは厄介な問題になりそうである。

参考:「Daily Star」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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