砂漠に突如現れた「悪魔のモノリス」 無数の叫ぶ顔が刻まれた石柱の正体とは

カリフォルニア州のジョシュア・ツリー国立公園に、突如として不気味な黒い石柱が出現し、ネット上を騒然とさせている。「悪魔のモノリス」と呼ばれるこの物体は、高さ9フィート(約2.7メートル)を超え、表面には無数の叫ぶ顔やねじれた人体、蛇、そして中央には巨大な目が彫り込まれている。
目撃者によれば、このモノリスは数分ごとにうめき声を上げ、夜になると怪しく発光するという。さらに、近くを通るハイウェイ62号線のドライバーからは、石柱から煙が立ち上っているのを見たという報告も寄せられている。TikTokで拡散された動画の投稿者は、「これは作り話でもAIでもない。本物だ。昨日はここにはなかった」と興奮気味に語っている。


儀式の祭壇か、それとも不吉な予兆か?
この異様な発見は、瞬く間に恐怖と陰謀論を巻き起こした。「何らかの儀式に使われる祭壇ではないか」「これから起きる不吉な出来事への警告かもしれない」といった憶測が飛び交い、現地を訪れる人も現れている。
しかし、事態は思わぬ方向へと展開し始めた。カナダの著名なビデオゲームジャーナリスト、ジェフ・キーリー氏がX(旧Twitter)でこのモノリスについて言及したことで、全く別の説が浮上したのだ。
正体判明!『バルダーズ・ゲート3』開発元の新作だった
キーリー氏は大規模なゲームイベント「The Game Awards」の主催者であり、ファンたちはこのモノリスが新作ゲームのティーザー広告ではないかと推測していた。そしてその読みは見事に的中した。
「The Game Awards 2025」にて、このモノリスの謎がついに解き明かされたのだ。正体は、『バルダーズ・ゲート3』で世界的な評価を得たLarian Studiosによる新作RPG『Divinity(ディヴィニティ)』のプロモーションだった。

過去最大級のRPGが始動
公開されたトレーラーには、燃える男や地獄の解き放たれる様子など、モノリスの不気味な世界観とリンクする衝撃的な映像が詰め込まれていた。スタジオ側は事前に『Divinity Original Sin 3』ではないと警告していた通り、本作は「Original Sin」シリーズの続編ではなく、メインシリーズの新たな展開として位置付けられているようだ。
ターン制RPGの傑作を生み出し続けてきたLarian Studiosが、「過去最大のRPG」と豪語する本作。砂漠のモノリスが示した悪夢のようなビジョンは、プレイヤーに与えられる自由度と、ダークで奥深い物語のほんの序章に過ぎないのかもしれない。
それにしてもエイリアンの侵略でも悪魔の儀式でもなく、ゲームの宣伝だったとは……。ゲーマーにとっては朗報だが、地元住民にとっては少々心臓に悪いサプライズだったに違いない。
参考:Daily Mail Online、Polygon、ほか
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2024.10.02 20:00心霊砂漠に突如現れた「悪魔のモノリス」 無数の叫ぶ顔が刻まれた石柱の正体とはのページです。ゲーム、悪魔、モノリスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
