すぐ隣に「隠された別次元」が存在する!? 物理学者が提唱する“ブレーンワールド”の衝撃理論

我々は「縦・横・高さ」の3次元空間に時間を加えた世界に生きている……というのが、一般的な常識だ。
しかし、最先端の物理学者たちは「宇宙にはもっと多くの次元が存在する」と真顔で主張している。しかも、その別次元は遥か彼方にあるのではなく、我々の「すぐ隣」にあり、感覚の限界ゆえに見えていないだけだというのだ。
まるでルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』のような、常識がバグる「ブレーンワールド(膜宇宙)」理論とは。
部屋の隅に行くと「アリのサイズ」に縮む世界
このぶっ飛んだ理論の提唱者の一人である、メリーランド大学のラマン・サンドラム博士は、「ブレーンワールド(膜宇宙)モデル」を『不思議の国のアリス』に例えて説明する。
アリスは薬を飲んで大きくなったり小さくなったりしたが、この理論によれば、「歪んだ幾何学」の空間では、歩くだけでサイズが変わってしまうというのだ。
「部屋の一方の端に行けば頭が天井にぶつかるほど巨大化し、反対の隅に行けばアリのサイズに縮んでしまう。これが空間が曲がっているということです」と博士は語る。
もちろん、現実の部屋を歩き回っても我々のサイズは変わらない。しかし、素粒子の世界ではこの「歪み」が非常に重要な意味を持つ。
物理学における最大の謎の一つに「階層性問題」がある。なぜ電子やクォークといった素粒子は、それぞれ極端にサイズ(質量)が違うのか? という問題だ。
サンドラム博士らの理論は、我々が認識できない「余剰次元(隠された次元)」の空間の歪みを通ることで、素粒子のサイズが劇的に変わっているように見えるのだと説明している。

光さえも「3次元の壁」に張り付いている
では、なぜ我々にはその「隠された次元」が見えないのか。
サンドラム博士は、超ひも理論(万物の最小単位は振動する「ひも」であるとする理論)をベースにこう説明する。
「我々を構成する粒子や原子、さらには『光の粒子(光子)』でさえも、高次元空間の中にある3次元の平面(膜=ブレーン)に張り付いている状態なのです」
光が別次元へ移動できない以上、我々の目には別次元の景色は絶対に映らない。これは、紙の上に描かれた2次元のキャラクターが、紙の外の3次元空間を見上げることができないのと同じ理屈だ。
この理論をさらに推し進めれば、我々のすぐ隣の余剰次元には「全く別の宇宙」がミリ単位の近さで重なり合っている可能性すらあるという。まさにパラレルワールドだ。
宇宙の「ガチャン!」という音を探せ
現在、世界最大の粒子加速器(LHC)などを使って、この高次元にしか存在しない未知の粒子を探す実験が続けられているが、まだ決定的な証拠は見つかっていない。
しかしサンドラム博士は、別の方法で証拠を掴めるかもしれないと考えている。それが「重力波」だ。
宇宙の初期、ビッグバンの直後に、この余剰次元の構造が急激に変化する「ガチャン!(ka-chunk)」という劇的な瞬間があったはずだという。その時に発生した強烈な重力波の波紋が、今も宇宙の背景に漂っている可能性があるのだ。

2035年に打ち上げ予定の宇宙重力波望遠鏡「LISA」が、この太古の「ガチャン!」を捉えることができれば、我々のすぐ隣に別次元が存在することが証明されるかもしれない。
もしこの理論が正しければ、あなたの背後や、あなたの体のすぐ内側に、全く別の宇宙が重なり合っていることになる。
我々の貧弱な五感では感知できないだけで、目に見えない次元の扉は、すぐそこにあるのか。ふとした瞬間に部屋の隅でサイズが縮んだような錯覚を覚えたら、それは「別の膜(ブレーン)」に足を踏み入れたサインかもしれない。
参考:Popular Mechanics、ほか
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