アメリカの夜空で「巨大火球」が異常発生中!? Uターンする謎の発光体と、宇宙人到来を疑うネット民の熱狂

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画像は「Daily Mail Online」より

 夜空を切り裂くように流れる一筋の光。「あ、流れ星だ」とロマンチックな気分に浸るのもいいが、もしその光が空中でUターンして、ジグザグに飛び始めたらどうだろうか?

 現在、アメリカ上空でそんなSF映画のような「巨大火球(ファイアボール)」の目撃情報が異常なペースで急増している。

 都市を壊滅させる巨大隕石の前触れか、それともついにUFOが姿を現したのか。全米を騒がせる夜空の異変と、その裏にある意外な(そして少し現代的な)カラクリに迫る。

過去15年で最悪のペース! 降り注ぐ「宇宙の石」

 アメリカ流星協会(AMS)という、100年以上にわたって夜空を監視し続けている非営利団体がある。彼らの発表によると、2026年に入ってからわずか3ヶ月の間に、なんと2046件もの火球が報告されているというのだ。

 これは、データが残る2011年以降の第1四半期としては過去最多の異常事態である。「50人以上が目撃した大規模な火球」に至ってはすでに38件も起きており、過去2年間を合わせた数よりも多い。

 実際、3月21日にはテキサス州ヒューストンの民家に、ソフトボール大の隕石の破片が屋根を突き破って娘のベッドに直撃するという恐ろしい事件も起きている。幸いケガ人は出なかったが、文字通り「空から降ってくる恐怖」が現実のものとなっているのだ。

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ヒューストン郊外の住宅に落下した隕石 画像は「Daily Mail Online」より

「流れ星がUターンした!?」 宇宙人襲来説の真相

 火球の急増に伴い、ネット上では当然のごとく「あれは宇宙人の乗り物だ」という陰謀論が沸騰している。

 特に3月17日、テキサス州レッドオークで撮影された映像は衝撃的だった。夜空をオレンジ色に輝きながら落下していた火球が、突如として空中で「上に方向転換し」、ジグザグに飛び去ったというのだ。

 SNSでは「普通の隕石の軌道じゃない。UFOか宇宙岩か、あなたが判断してくれ」という投稿がバズりまくっている。

 しかし、AMSの専門家たちはこの「エイリアン説」を冷ややかに一蹴している。

 彼らによれば、回収された隕石の破片(オハイオ州やドイツに落下したもの)を分析した結果、すべて火星と木星の間にある小惑星ベスタから飛来した「エイコンドライト(HED隕石)」と呼ばれるごく一般的な宇宙の岩石だったという。

「異常な軌道や人工的な飛行、非自然的な成分の証拠はありません。ただ単に、地球の軌道上を通過する自然の隕石が奇妙なほど増えているだけです」と彼らは主張する。

※テキサスで目撃された火球は航空ショーの可能性が指摘されている。

火球急増の裏にある「現代のテクノロジー」

 では、なぜ今年になって突然、火球の「報告数」が激増しているのか?

 AMSが指摘するその理由は、隕石の増加以上に、極めて現代的な現象だった。それは「AIチャットボット」の普及である。

 昔なら、夜空で火球を見ても「すごいものを見た!」で終わっていた。しかし今は違う。目撃者がスマホを取り出し、「ChatGPT」や「Siri」に「今、巨大な火球を見たんだけど、どこに報告すればいい?」と尋ねるのだ。すると優秀なAIたちは、瞬時にAMSの報告フォームへのリンクを提示してくれる。

 つまり、火球そのものが爆発的に増えたというより、AIのおかげで「目撃者が簡単に報告できるようになった」ことが、この記録的な数字を叩き出した大きな要因だというわけだ。

 とはいえ、AIの普及だけでは「ソニックブーム(衝撃波)を伴う巨大な火球」や「実際に屋根を突き破った隕石」の増加までは説明できない。

 宇宙の岩石たちがなぜ今、これほどまでに地球へ押し寄せているのか。そして、テキサスの空でUターンしたあの光は本当にただの石ころだったのか。

 スマホでAIに質問するのもいいが、たまには自分の目で夜空を疑ってみるのも悪くないだろう。

参考:Daily Mail Online、ほか

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