AI「Grok」が米軍のミサイル2000発を誘導!? ペンタゴンの文書で発覚した人工知能の軍事利用の真実

チャットbot感覚で使われていたはずのAIが、実戦の戦場でミサイルの引き金を引いていた——。イーロン・マスクが率いるxAI社の開発した大規模言語モデル「Grok(グロック)」が、米国とイランの軍事衝突において2000発以上の兵器誘導に関与していたとする衝撃的な内容が、ペンタゴンの公式文書から明らかになった。消費者向けAIと軍事システムの境界が、われわれが想像するよりはるかに早く溶け始めている。
宣誓供述書が暴いた「AIの戦場デビュー」
米国の先端科学メディア「The Debrief」によると、問題の宣誓供述書を法廷に提出したのは、ペンタゴンのデジタル・AI担当最高責任者であるキャメロン・スタンレー氏だ。この文書はもともと、xAI社のデータセンター「コロッサス2」が大気浄化法(クリーン・エア・アクト)に違反しているとしてNAACPが起こした訴訟に関連して提出されたものだった。軍の環境問題をめぐる裁判の場から、思わぬ形でGrokの軍事活用の実態が白日の下にさらされた格好だ。
スタンレー氏の供述によると、GrokはMaven Smart Systemsと呼ばれるペンタゴンの統合AIプラットフォームに組み込まれており、ターゲティング(目標選定)、インテリジェンス分析、即応態勢の評価まで幅広い任務に活用されているという。
そして文書が言及した「オペレーション・エピック・フューリー」——この作戦において、Grokは96時間以内に2000か所の異なるターゲットに対して2000発以上の兵器を誘導したとされている。96時間で2000発、単純計算すれば3分に1発のペースでAIが攻撃指令を出し続けたことになる。
さらにGrokは、米軍が承認した「国家安全保障アプリケーションに対応できる4つのAIモデル」のうちの1つであり、機密ネットワーク上での稼働が許可された3プロバイダーの一角とも位置づけられている。マスクのAIが米軍の最機密インフラの中枢に食い込んでいたという事実は、軍とビッグテックの癒着という文脈でも重大な問いを投げかける。

「誰が責任を取るのか」——民間AIが殺傷システムに接続された日
この問題が単なる軍事技術の話にとどまらない理由は、Grokがもともと一般消費者向けに公開されたAIチャットbotであるという点にある。テキストを入力すれば誰でも会話できるツールが、ミサイル誘導システムに組み込まれていたとしたら——その事実の持つ意味は、技術的な問題を超えて倫理・法的領域にまたがる。
米国上院議員のカーステン・ジリブランド氏は、人間が最終意思決定権を持ち続けることの重要性を強く訴え、AIが人命を左右する判断を下すことへの警戒感を示している。ウェストポイント(米陸軍士官学校)の学術的分析も、AI兵器が「意思決定者と結果の間に抽象的な距離を生み出す」という懸念を指摘。2026年5月時点の報告では、最大1700人規模の民間人死者が生じた可能性にも言及されている。標的の選定から発射指令までをAIが担う状況において、誰がその責任を取るのかという根本的な問いに、現行の法律も軍の規則も明確に答えていない。
Maven Smart SystemsはかつてGoogleも関与していたプロジェクトだったが、社内の反発によって同社は撤退した経緯がある。それから数年、今度はマスクのGrokが同じプラットフォームの中核を担うに至った。xAI社もペンタゴンも、宣誓供述書が明かした事実については詳細なコメントを避けている。
AIの軍事利用に関する国際的なルール作りが緒に就く前に、実戦運用だけが静かに先行していた——その現実が法廷文書の隙間から漏れ出た今、チャットbotとしてのGrokに「おはよう」と入力していた私たちは、その挨拶の裏側で何が起きていたのかを改めて問い直さなければならないのかもしれない。
参考:The Debrief、ほか
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2024.10.02 20:00心霊AI「Grok」が米軍のミサイル2000発を誘導!? ペンタゴンの文書で発覚した人工知能の軍事利用の真実のページです。米軍、軍事、AIなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで