中国・ロシアも「墜落UFO」を回収していた!? 新公開ファイルが示す米中露3つ巴の”逆解析”競争

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 未確認異常現象(UAP、いわゆるUFO)の回収をめぐる超大国の暗闘が、いま表沙汰になろうとしているのかもしれない。墜落した正体不明の飛行物体を秘密裏に手に入れ、その技術を解き明かそうとしているのはアメリカだけではない——中国ロシアも、同じ”獲物”を狙って動いているというのだ。2026年6月12日に米政府が公開した第3弾のUFO関連ファイルには、その可能性を裏付けるとされる証拠が含まれていると報じられ、波紋を呼んでいる。

「誰が先に解析するか」——国家安全保障を左右する逆解析レース

 IBTimesやNewsNationの報道によると、今回公開されたファイルをめぐって、UAP開示財団(UAP Disclosure Foundation)のエグゼクティブ・ディレクター、ジョーダン・フラワーズ氏が踏み込んだ見解を示した。同氏は、中国やロシアもアメリカと同様に墜落したUAPを回収し、そのリバースエンジニアリング(逆解析)を試みた可能性があると指摘したという。

 リバースエンジニアリングとは、完成した機器を分解・分析し、設計や原理を逆算して再現する手法だ。仮に地球外起源とも噂される飛行物体の推進システムを解明できれば、軍事バランスを一変させかねない。フラワーズ氏は、これが「誰が先に成功させるか」という競争であり、極めて重大な国家安全保障上の含意を持つとの認識を示したとされる。主張が事実なら、米中露の三大国が水面下で同じゴールを目指していることになる。

元情報将校の証言と2008年CIAケーブル

 この見立てを補強するように引用されているのが、元空軍情報将校デビッド・グラッシュ氏の過去の証言だ。同氏はかねてより、アメリカが中国やロシアによる自国のUFO関連活動への監視を認識していると主張してきたとされる。各国が互いの極秘プログラムを探り合う構図は、冷戦期から続く諜報戦の延長線上にあるとも言える。

 さらに報道では、2008年に作成され後に機密解除されたCIAのケーブル(外交公電)にも言及がある。この文書は、外国勢力がアメリカの関連プログラムを監視していた可能性をうかがわせる内容を含むという。発言者の主張だけでなく政府文書が引き合いに出されている点が、今回の話題を単なる噂話で片付けにくくしている。

ジンバブエ上空に現れた「中央が空洞の円盤」

 同じCIAケーブルには、ジンバブエで起きたとされる目撃事案も記録されている。首都ハラレの空港上空に出現したのは、中央部分が空洞になった円盤状の物体だった。下部には回転する複数のライトが確認され、観測者は物体から光線(ビーム)のようなものが放射されたとも報告したとされる。物体はその後、急速に上昇してまたたく間に視界の外へ消えていったという。

 注目すべきは、CIA分析官の見立てだ。文書では、外国政府の高度な偵察装置である可能性と、地球外起源のUFOである可能性の両方が議論されていたとされる。情報機関の内部ですら正体を断定できなかった事実そのものが、現象の異様さを物語っている。もし他国の偵察機なら当時すでに常識を超えた飛行技術が実用化されていたことになり、地球外のものであれば、各国がそれを回収しようと競い合う動機も腑に落ちる。

検証されていない「証拠」——どこまでが事実か

 もっとも、ここまでの内容には冷静な留保が欠かせない。これらの主張は、いずれも独立した第三者による検証を経ていない。中国もロシアも墜落物体の回収作戦を公式に認めておらず、回収されたとされる技術が本当に存在するのか、逆解析が成功したのかの確証は、公開情報のなかには見当たらない。

 発言の主であるフラワーズ氏が所属するのはUFO情報の開示を推進する立場の団体であり、その視点に一定のバイアスが含まれる可能性も否定できない。一方で、過去の機密解除文書や元将校の証言が積み重なってきたこともまた事実であり、「すべて荒唐無稽」と切り捨てるには情報の層が厚くなりつつある。

 公開ファイルが地球外技術の存在を直接立証するものではないことは確かだ。だが、UAPをめぐる超大国間の駆け引きという視点が新たに浮かび上がってきたこともまた、否定しがたい。もし本当に「誰が先に正体を解き明かすか」というレースが進んでいるのなら——その勝者が手にするものは、私たちの想像をはるかに超えているのかもしれない。

参考:IBTimes UKNewsNation、ほか

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