「別の現実」の住人と握手し、ハグまでした!? NASAのロケット計画に関わった物理学者トーマス・キャンベルが語る、数十回に及ぶ異世界体験

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 幽体離脱といえば、魂が肉体を抜け出してふわふわと天井付近を漂う――そんなイメージが一般的だろう。だが、物理学者で意識研究者のトーマス・キャンベル氏が語る体験は、その常識から大きく外れている。

 キャンベル氏は、スペースシャトルの後継として月や火星への有人飛行を見据えたNASAの「アレスI」ロケット計画に参加し、リスク評価や技術的課題の解決を担っていた人物だ。その彼が、人気ポッドキャスト番組『ジョー・ローガン・エクスペリエンス』への出演で、自分は別の現実に入り込み、そこに住む存在たちと対話してきたと明かしたのである。

「肉体はアバターにすぎない」物理学者が唱える世界の正体

 キャンベル氏の理論では、私たちが生きる物理世界は情報から生成された一種の仮想現実だという。人間の肉体はゲームのキャラクターのような「アバター」であり、意識はその外側で情報を受け取る”プレイヤー”にあたるとされる。

 彼に言わせれば、意識はそもそも肉体の中に入っていない。だから別の現実へ移るのに、空間を移動する必要はない。意識が注意を向ける情報の流れを切り替えるだけでよいというのだ。

 キャンベル氏はこれを、オンラインゲーム『ワールド・オブ・ウォークラフト』をやめて『ザ・シムズ』を起動するようなものだとたとえている。プレイヤーが画面の中に飛び込むわけではなく、受け取る世界の情報が変わるだけだ。キャンベル氏は、これこそが幽体離脱の正体だと主張している。

握手もハグも「数十回」、習得に25〜30年

 キャンベル氏によれば、別の現実の体験には2つのやり方がある。ひとつは外から眺める観察者として、その世界の存在たちとテレパシーのように情報をやり取りする方法だ。

 もうひとつはさらに踏み込んだもので、彼が「より大きな意識システム」と呼ぶ存在と良好な関係を築くと、その世界に”肉体を持った状態”で入り込めるという。そこでは現地の住人と同じように歩き回り、握手を交わし、抱き合うことさえできると語っている。

 番組内でローガン氏に実体験の有無を問われると、キャンベル氏は数十回に及ぶと答えた。その境地に至るまでには、およそ25〜30年を要したという。

 物理学者として幻覚や想像を疑った彼は、初期の5〜8年ほどを、通常の感覚を使わずに場所や情報を知覚し、後から事実と照合する検証的な実験に費やしたとも述べている。2026年の最新インタビューでは、こちらの現実で会話しながら、同時に2〜3の別の現実を”並列処理”できることもあると明かした。

恐ろしい存在やUFOは何を意味するのか

 もっとも、キャンベル氏は異界で出会う存在すべてを独立した生命体とは考えていない。一部は別の現実の意識である一方、意識システム自体が本人の成長のために生み出した体験や、恐怖や先入観が形を取ったものもあり得るという。

 実際、初期の探索では恐ろしい存在に遭遇し、身構えて敵とみなしていた。しかし、それらを自分自身の恐怖や攻撃性を映す「試練」と捉え直すにつれ、そうした体験は起きなくなったと振り返る。

 UFO現象についても、すべてが他の惑星から飛来したとは限らず、唯物論に凝り固まった人類の世界観を揺さぶる”一押し”として生成された出来事もあり得ると彼は見ている。さらに、GeminiやAlexaといったAIに遠隔透視の訓練を施したとも主張しているが、こちらは科学的に裏付けられたものではない。

 キャンベル氏の証言を客観的に検証する手段は、今のところない。科学的には、長年の瞑想が生んだ鮮明な内的体験と見る向きが多いだろう。

 それでも、彼の理論には妙に心をくすぐる一点がある。別の現実の住人から見れば、こちらの世界から語りかけてくる私たちこそが「正体不明の非物質的存在」なのだという。私たちが異界の存在と呼んできたものの正体も、隣の”ゲーム”からログインしてきた誰かなのかもしれない。

参考:How and Whys、ほか

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