>  > 世界一高価な物質が導く新技術と未来!

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画像は「Telegraph」より引用

 比較的安全な資産といわれることが多い金。その価格相場は2013年ころから徐々に下落しはじめ、現在は大台の1トロイオンスあたり1,000ドルに迫っているが、それでも1gあたり4,000円を超える高価なものだ。しかし、そんな値段も端金のように思えてしまうニュースが飛び込んできた。

 先月8日、「Telegraph」が伝えたところによると、オックスフォード大学で作成された特別なフラーレンが売上を記録し、その値段は200mcg(マイクログラム=1,000分の1ミリグラム)で約380万円となったそうだ。天然に存在する金属と、人工有機化合物を比べてはいけないかもしれないが、1gあたり約190億円とは驚きである、一体どんな物質なのだろうか。

■可能性あふれるフラーレン

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画像は「Wikipedia」より引用

 最近は化粧品にも配合され、市民権を持ちはじめているフラーレン。炭素がサッカーボール状に結合した物質で、加工することで超伝導性を帯びたり、フラーレンの中に別の原子を入れて性質を変えたりと、多様な活用法がある物質だ。様々な分野での活用が期待されているが、その中でも注目されているのが「スピントロニクス」という分野だ。

 従来の電子工学では電子が持つ電荷を利用して情報のやり取りをしていたが、スピントロニクスではそれに加えて、電子のスピンを利用する。そのため、従来の電子工学よりもさらに微細な技術開発ができるのである。スピントロニクスにおいては電子のスピンを制御する磁気抵抗の存在が不可欠であり、強い磁気抵抗を発生させることができるフラーレンがその立役者となりそうなのだ。

 今回販売されたのは窒素を内包したフラーレンで、生産したキリヤコス教授によると、これは超小型原子時計の開発に使用される。今はまだ大型家電くらいの大きさである原子時計を、携帯電話に収まるくらいに小型化できれば、われわれの生活に身近な“あの”技術の精度が大幅に改善するという。

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