がん患者が体験する喪失感を疑似体験!? 「死の体験旅行」に参加した結果…
はぁ~い! タテロール高柳です。最近、なんだか暑い日が続いてるけど、今回はちょっとひんやりさせちゃうセミナーのレポートをお届けしちゃうわ~。そのひんやりセミナーは「死の体験旅行」!
アメリカのホスピスで考案された、がん患者が体験する喪失感を疑似体験する内容なんだって。自分にどんなことが起こるか楽しみねぇ。しかも今回のファシリテイターは、僧侶。いろんな意味で準備万端ってことなのかしら?
「死の体験旅行」は、自分が体調の変化に気付いて病院に行き検査を受け、がんを宣告され病気と闘って亡くなっていくストーリーを追いつつ、大切なものを手放すプロセスを仮想体験するそうなの。中には涙が止まらなくなったり、終わってから我に帰るまで時間がかかるほど世界に入ってしまう人もいるらしいのよ。人と目が合わないように壁に向かってみんなはじまるのを待ってたわ~。
■いよいよ「死の体験旅行」スタート!
まず最初に、紙に順番に自分の大切なものを25個書いていくんだけど、残念ながら全然ワタシには大事なものがなかったの!車も、家も、夫も、子供も、仕事もないからねぇ。あははっ! ないないづくしすぎて、講師もすっかり困り果ててたけど、つまりは僧侶の想像の範囲を超えた無欲ってことねぇ。これって今自分はすでに死んでいる!! ってことなのかとも思えてきたわ~。つまり無我の境地に突入しちゃったってことなの。世俗を一気に断捨離しちゃったワタシってさすが最先端な女だわ~。
…で、大事なものを一個一個捨てていくんだけど、アメリカの翻訳そのままで自己啓発セミナーぽかったの。ぜんぜんワタシは生理的にダメ! だから全くその世界に入れなかったし、感情移入もなかったわ~。もちろん、涙の一滴も流していないわよ。
終わったらグループで「死の体験旅行」で最後に残ったものはなんだったのかシェアし合うんだけど、家、車、パソコン、携帯電話、高級時計、仕事、趣味、家族、両親、友人を大事なものとして書いていた人が多かったわ~。
え!? ワタシが何を最後に残したかって?? そんなのナイショに決まってるじゃない! 未来のダーリンにだって、ゼッ・タ・イ教えないからねぇ。でも何が本当に大事かなんて、その時にならないと本当はわからないと思うのよねぇ。疑似体験っていっても、やっぱり擬似は疑似。
あと、講師の僧侶が「あなたの大切なものを確認し、良き気づきの時になりますように」って言ってたんだけど、まったく関係ない別のことに気づいちゃったの。渋谷のパルコミュージアムでやっていた松本大洋 + 谷川俊太郎、糸井重里による死と生の『かないくん』展がこれにとても似ていたの。きっとたぶんだけど、耳ざとい糸井重里がどこかで知ってを自分流にプロデュースしたんだと思うのよねぇ。違うかしら?
(タテロール高柳)
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