ナチス製UFOはこうして生まれた!! 天才発明家・シャウベルガーの知られざる人生
今月23日、アルゼンチンのブエノスアイレス大学の研究者たちが、同国の密林地帯でナチス・ドイツが敗戦前に建設したと思しき隠れ家跡を発見したと報じられた。ドイツ系移民が多いアルゼンチンには、戦後ナチス・ドイツ幹部が密かに逃亡していたとされるが、その全貌はいまだに闇の中だ。これ以外にも、ナチス・ドイツにまつわる噂は、現在も様々な分野に残されている。
■UFOはナチス・ドイツが生み出した!?
さて、そのような数多くの噂の一つに、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツが秘密兵器としてUFOを開発していたというものがある。実際、終戦間際のナチス・ドイツでは、三日月型をした全翼機「ホルテン229」が実用目前だったし、円盤型をした航空機「AS6」も同時並行的に実験機が作成されていた。
この「ホルテン229」に関しては、1947年6月24日にアメリカ人のケネス・アーノルドがワシントン州で目撃したUFOと形がよく似ている上、アメリカ軍のステルス爆撃機「B2」との類似も指摘されている。事実アメリカ軍は、戦後「ホルテン229」の試作機を接収して持ち帰っており、その技術がステルス機に応用された可能性も否定しきれないのだ。
さらにナチス・ドイツとUFOの関係については、1944年12月14日付のアメリカ紙『ニューヨーク・タイムズ』も、当時連合軍のパイロットたちが頻繁に目撃していた「フー・ファイター」はナチス・ドイツの新兵器ではないかとの推測を掲載していたし、戦後になって、「ヒトラーの命令で円盤型航空機を開発していた」と証言する者が何人も現れた。そうした人物が名乗りを上げ始めたのは、前述のケネス・アーノルド事件によって空飛ぶ円盤なるものが公式に認知されて以後のことだ。
その後、ナチスとUFOの関係については様々なアイテムが付け加えられ、今ではかなり錯綜した状況となっている。ナチス製UFOの推進原理がどこからもたらされたかについても、様々な憶測がある。あるストーリーは、「ナチス親衛隊の指揮官だったハインリヒ・ヒムラーが組織した古代文明研究機関『アーネンエルベ』が、世界の古代遺跡の発掘調査から得た知識が基になっている」とし、また他の説は「秘密結社『ヴリル協会』の女性霊媒がコンタクトした、アルデバランの生命体から情報を得た」としている。そして、「オーストリアの発明家ヴィクトル・シャウベルガーが構想した反重力エンジン『リパルシン装置』こそが、ナチス製UFOの推進装置になった」と考える者もいる。では、このシャウベルガーという発明家は一体何者で、どのような業績を残した人物だったのだろう。
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