「落とした食べ物の5秒ルール」はウソだった!? 実験で判明した、驚愕の真実
食べ物をうっかり落としてしまった時の「5秒ルール」。これは、5秒(もしくは3秒など。地域差による)以内に拾ったならばバイ菌が付着せずにセーフだという、都市伝説のようなルールのことである。
■床に落下してからの時間は関係なく菌に汚染する
実はこの「5秒ルール」、日本だけのものではなく、世界中に浸透している話らしい。特に欧米では非常に認知度が高く、以前行われた調査ではアメリカでは女性70%、男性56%、またイギリスでは87%が信じているという結果も出ている。
ことの真相を解明すべく、大学の研究などでも幾度も実験対象に取り上げられているそうだが、今回ついにその結論が出た。
過去の調査を順を追ってみてみよう。
この5秒ルールについて一番最初に実験してみたのは、なんと女子高生であった。2003年、当時高校生であったジリアン・クラークさんらはイリノイ大学の研修に参加しキャンパス内の様々な床のサンプルを採取し顕微鏡で調べた結果、バクテリアを含んでいない床(乾いた床)に落ちた食品は比較的安全だということを突き詰めたという。
その一方で、床のタイルにバクテリアを植菌してグミやクッキーを置いたところ、菌が5秒以内に(!)付着することがわかったという。しかしながら、どのくらいの菌が付着したかについては報告がなかったようである。
次に研究を行ったのは2007年、米・サウスカロライナ州にあるクレムゾン大学のポール・ダーソン教授率いるチーム。サルモネラ菌がついたタイル、カーペット、木の床を用意し、ソーセージとパンを落下させ、5秒、30秒、60秒の経過時間を分けてそれぞれバクテリアが付着した量を比較した。さらには2時間後、4時間後、8時間後、24時間後にも経過観察を行ったが、結論的には、床に落下してからの時間はあまり関係なく、床の汚さ次第であるという結果になった。
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