「フォーブス」も取り上げた“中世の女巨人”の骸骨とは? 手足が折り曲げられた状態で埋葬!=ポーランド
■小人症やハンセン病の人骨も発掘
19世紀になるまでは巨人症は社会で広く認知されていなかったため、この女性がさぞかし奇異の目で見られたであろうことは想像に難くない。
古代病理学的見地から巨人症や先端巨大症を研究したロンドン大学医師チームのフランチェスコ・ガラシ氏によると、この骨格の発見はこれまでの生物形態学の進化に関する知識を広げるものだといい、時に不名誉な汚名を着せられたかもしれないこの骨格や、同じ状況の世界中に残る他の骨格の遺伝子分析を希望している。複雑な内分泌異常が起こる病態生理学の解明に役立てたいという。
一方で同墓地からは軟骨形成不全症(小人症)と見られる人の骨も発見されていたり、近くの場所ではハンセン病の女性が葬られていたのも見つかっている。埋葬形態はわずかに異なっているようだが、巨人症の女性のようにこうした人々がコミュニティの中に存在し、異端者とされずに生涯を終えたことが見てとれるという。
最終的には中世社会における病気や障害を持つ人々の地位や彼等への介護や感情、社会的認識、埋葬方法など生活面でのより広い見地を持って明らかになるのでは、と注目されている今回の発見。今後の調査を期待したい。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Forbes」ほか
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