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ヒトラーはUボートに乗ってアルゼンチンに逃亡していた?元CIAも聞いた目撃証言「ギリシャの秘密のトンネルで…」

■ヒトラー逃亡の目撃証言も

 番組では、ヒトラーの海外逃亡を間近に目撃したというギリシャ人の老人がインタビューに答えている。彼は元土木作業員で、通訳を交えて次のように語った。

「あれは1945年のことでした。私は(ギリシャの)サモス島にある修道院内部に、秘密のトンネルを掘るために雇われました。私は、ドイツ人のためにトンネルと宿泊所を造ったんです。ええ、そのドイツ人たちはナチスでしたよ。その中の1人が、アドルフ・ヒトラーでした。彼は、すぐそこにいました。あれは1945年5月でした。彼は(トレードマークの)髭をたくわえていなかったんです。私はそのとき、飛行機を見て、『これは本物のヒトラーだ!』と直感したんです。本物のドイツ製でしたから。飛行機は古くからあるジャガイモ畑に着陸しました。その畑の持ち主が何度も言いましたよ。『5人のドイツ人が降りてきて、その中の1人がヒトラーだった』と」(当時の目撃者である老人)

 少し頭がゆっくりになった年寄りの戯言と切り捨てることは簡単だが、終戦後ナチスの残党が、新たなアイデンティティを求めて、故国を脱出し、ギリシャからカナリア諸島へ移動した後、こぞって南米へと移住した可能性はないとはいえない。ともすれば、ヒトラーが彼の親衛隊らと南米で合流して安全な軍事施設から「第四帝国」建設のための陣頭指揮を取るつもりでいたとしたら――彼ならやりかねないだろう。

 取材班はヒトラーがたびたび“替え玉”を使っていたことから、自身の死の偽装など容易だったのではと推論している。また、最初にヒトラーとおぼしき死体を目にしたソ連軍も「死体の身長は13cm低く、頭蓋骨も小さい」と記録していることも見逃せない。なにより、最新の極秘情報の中には自殺現場の地下壕に「第5の出口」があったことを示す証拠も見つかっているのだ。「Hunting Hitler」放送後、全米では現在、謎が謎を呼んでいる。

 歴史上の重要人物が亡くなった後は、必ずと言っていいほど“陰謀説”が出てくる。たとえヒトラーが戦後生き延びたとしても、今年で128歳になるわけだから、すでに鬼籍に入っているだろう。だが、どれだけ世界中の人々から憎まれ嫌われようが、今なお彼の死の真相が噂になる理由が、稀代の独裁者が放つ抗し難い悪のカリスマ性にあるならば、なんとも皮肉な話だ。
(文=佐藤Kay)

参考:「Mirror」、「Your News Wire」ほか

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