「すべては物質でなくエネルギー」「何もかも繋がってる」 量子力学で判明したこの世の真相とは?
我々のこれまでの世界認識に、根本から再考を迫っている理論がある。最先端物理学の基礎となる量子力学だ――。そして研究の進展に伴い、我々が受ける衝撃はますます強まっている。
■“本当の姿”を見るためには“観察”してはいけない?
街で偶然に好みのタイプの女の子を見かけて、路上を歩く姿を思わずジーッと見つめてしまったことはないだろうか。向こうもこちらの視線に気づいたのか、少し歩き方がぎこちなくなってきたように感じられるも、引き続き凝視していると足元がおぼつかなくなり、なんと路上で転んでしまった……。この女の子の転倒はたまたま起こった偶然なのか?
きっとこちらの食い入るような視線(!?)がなければ、この女の子が転ぶことはなかったように思えてくるのだが、いかがだろうか。そしてこの現象を科学的に説明するには、いくつかのアプローチが考えられるものの、従来のサイエンスではあまりクリアには解説できないかもしれない。
しかし、量子力学ではこの現象を明快に説明できるようだ。なぜなら、量子力学では“観察”によって量子が振る舞いを変えていることを明らかにしているからだ。つまり見られることで、対象物の様子や動きが変化するのだ。
有名な「二重スリット実験」では、細長く切り抜かれたスリットが2本ある板に向かって電子を飛ばしてその動きを検証する実験が行われた。一連の実験の結果、電子とは波であり粒子でもあり、しかも“観察”によってその振る舞いを変えていると結論づけられたのだ。つまり、見る者がいるかどうかで、電子のあり方が異なっているのだ。
「二重スリット実験」の衝撃的な実験結果は、我々の世界認識を大きく変えるものになったといえるだろう。つまり、物事の“本当の姿”を見るためには“観察”してはいけないということになるからだ。路上の女の子の自然体の姿を眺めるためには凝視してはいけないというのは、なんとなくわかるような気もする(!?)。しかしある程度“観察”しないことには我々は物事を認識することができないのもまた事実だ。
だが、量子力学は物事を見て理解しようなどという考え方自体をナンセンスなものにしてしまう。そもそもこの世界は確固たる物質で構成されているのではなく、突き詰めればすべてはエネルギーであるというのが量子力学の理解なのである。もはや我々は今すぐにでも、この世界に対する認識を改めなければならないといえるだろう。
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