【怪談イベント】関西と関東の最恐怪談師が赤坂に初集結!(関西)竹内義和+田中俊行+プロ猿ファー・ゴル(関東)ありがとうぁみ+大島てる
僕が二十歳の頃でしたか。怪談業界に突如現れた稲川淳二が「生き人形」の話でブレイクし、それまでは日陰の存在だった実録怪談をエンタメのキラーコンテンツに育てあげました。そんな彼の功績もあり、世の中は静かな怪談ブームになっていたのです。
ちょうどその頃です。27歳で物書きとして自立した僕は、乞われるままちょっとした集会とかで自分なりの怪談を語ったりしていました。怪談師との認識で喋ってたわけではなく、ただ怖い話が好きなだけでした。僕が30の声を聞いた時、転機を迎えます。ラジオのパーソナリティを担当することになったのです。
それは、立場の逆転でした。つまり、かつて僕を恐怖に震わせた深夜放送のパーソナリティになるということは、聴き手から送り手になるということ。僕は、高校時代の鬱憤を晴らすように実体験や人から聞いた実録怪談を語りました。
年に一回、お盆の時だけの「納涼怪談大会」でしたが、リスナーから「怖かった」「もっとやってほしい」といった便りが寄せられました。その影響からでしょうか、実録怪談を披露する若手の語り部がポツポツと登場し始めたのです。そんな折、実録怪談を綴った「新耳袋」がベストセラーとなって、一気に怪談の語り部が巷に解放されるのです。
2008年に関西テレビで「稲川淳二の怪談グランプリ」が始まりました。各界の怪談自慢が登場して、怪談のナンバーワンを決める番組です。歴代のグランプリには名だたる怪談師がラインナップされています。かくいうこの僕も2015年度のグランプリをいただきました。それから4年、実録怪談界は、群雄割拠、実力のある怪談師が「恐怖の覇権」を競い合っているのです。
そんな最中、僕は関西と関東の実力怪談師を赤坂に結集させようと決意したのです。関西からは竹内義和(僕です)、田中俊行(怪談グランプリ2013覇者)、プロ猿ファー・ゴル(OKOWAグランプリ予選トップ通過)の三人。関東からは怪談家ありがとうぁみ(最恐怪談冬フェス初代怪鳳)、大島てる(事故物件さいと大島てる主宰)の二人。この五人が、東京は赤坂の赤坂会館に集結して、実録怪談を披露し合うのです。
2月23日の土曜日ですから、もう間もなくです。夜7時半からと9時半の1部2部構成。1部2部の通し券もあるとのこと。怪談関ヶ原の戦いとも言えるこのライブ、是非その目と耳で味わってください! 実録怪談の「今」がそこにあります。
(文=竹内義和)
●怪談奇談三人之怪 〜第一部 怨霊編/第二部 幽明編〜
怪談グランプリ2015覇者・都市伝説グランプリ2017闇王の竹内義和さんと、怪談グランプリ2013覇者・怪談王初代王者の田中俊行さん、OKOWA予選1位通過中のプロ猿ファー・ゴルさんの3人で珠玉の怪談話の数々を繰り広げます。さらには怪談最恐位怪鳳の怪談家ありがとうぁみさんや事故物件サイト主催の大島てるさんも参戦決定! 寒い冬だからこそ、“身の毛もよだつ”怪談話で、さらに寒くなってみては?
【日時】
2019年2月23日(土)
第一部 -怨霊編- 19:00開場 19:30開演
第二部 -幽明編- 21:15開場 21:30開演
【料金】
前売り券(全席自由席※)
第一部・第二部:各2,500円
一部/二部通し席:4,000円
当日券(全席自由席※)
第一部・第二部:各3,000円
一部/二部通し席:5,000円
【会場】
赤坂会館(6階) 東京都港区赤坂2丁目13番地5号
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