【寝屋川中1男女殺害】死刑確定の山田浩二、報じられない“変わった実像”を面会人が暴露! バイセクシャル、覚醒剤、事件の詳細…犯人が語った真実とは!?

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山田の裁判の舞台となっていた大阪高裁・地裁の庁舎

■「覚せい剤をやっていない時は女性が好き」

 一方、山田と話していると、死刑判決を深刻に受け止めていない雰囲気も感じられた。

 たとえば、裁判で死刑判決を宣告された時の思いを尋ねた時のこと。山田は、「あんまりピンとこなかったですね。言っている意味がわからなかったし、自分より弁護士のほうが悔しそうでした」と他人事のように語ったが、無理をして強がっているふうでもなかった。

 そこで、死刑になるのが怖くないのかと重ねて聞くと、山田は「今はまだわかんないですね。あえて考えないようにしてるんで」と言った。この時の口調も自然で、山田はそもそも死の怖さをあまり感じないタイプではないかと思えた。

 そして筆者が今回、山田の控訴取り下げのニュースを聞き、思い出したことがもう1つある。それは、山田が面会中、「神父さんが毎週来てくれているんです」と言っていたことだ。確定死刑囚になると、面会できる相手が厳しく制限されるが、教誨師を務める宗教者との面会は一般的に許されている。山田は死刑が確定した時に備え、今のうちから神父に教誨師として面会に来てもらっていたのかもしれない。

 筆者が「女の子だけじゃなく、男の子も好きなんですか?」と尋ねたところ、山田は「覚せい剤をやっていない時は女性のほうが好きです」と暗に自分が覚せい剤の使用者で、バイセクシャルであることを認めるなど、不都合なことを一切話さないわけでもなかった。

 一部報道では、山田は刑務官と喧嘩し、パニックになって控訴を取り下げたが、現在は控訴取り下げを「無効」にすることを考えていると伝えられた。しかし、このままアッサリと死刑を受け入れてもおかしくないと筆者は思う。

文=片岡健

ノンフィクションライター。全国各地で新旧様々な事件を取材している。著書に『平成監獄面会記』(サクラBooks)、編著に『桶川ストーカー殺人事件 実行犯の告白』(KATAOKA)など。同書のコミカライズ版『マンガ「獄中面会記」』(カルトコミックス、作・塚原洋一)が8月8日に発売。
Twitter:@ken_kataoka

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