絶対に泣ける恐い話…母を亡くした少女の身に起きた恐怖体験! 川奈まり子の怪談「インターホン」

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画像は「Getty Images」より引用

 
「3人でそういう話をしているときに奇怪なことが起きると、如何にも怪談っぽくて面白い感じになると思うのですが、何も起きませんでした。三回忌の後で、インターホン越しに『ごめんなさい』と言ったときに母は成仏してしまったんじゃないでしょうか。もっとこの家に留まってくれてもよかったのに……。みよちゃんと父も、あの夜、同じことを言っていました」

 佳恵さんのお子さんは来年成人式を迎えるそうだ。子育てをしながら、小学生の娘2人を残して逝った母の苦悩に思いを馳せたことが何度もあるのだという。

「建てたばかりの家にも執着があったには違いありませんが、それよりも私と妹のことを想うと……とても辛かったんじゃないでしょうか。しっかり者で優しい、良い母でした。今、あの家には父がひとりで暮らしていますが、近々リフォームして私と家族が同居するつもりです。父は再婚せず、いまだに母との想い出を語るんですよ。ああまで愛されたら、ときどき化けて出てあげたくなりそうなものですが、もう本当に出ません。今、あのインターホンの頃のことを思い返すと、夢の中の出来事みたいな気がします」

文=川奈まり子

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■川奈まり子
東京都生まれ。作家。女子美術短期大学卒業後、出版社勤務、フリーライターなどを経て31歳~35歳までAV出演。2011年長編官能小説『義母の艶香』(双葉社)で小説家デビュー、2014年ホラー短編&実話怪談集『赤い地獄』(廣済堂)で怪談作家デビュー。以降、精力的に執筆活動を続け、小説、実話怪談の著書多数。近著に『迷家奇譚』(晶文社)、『実話怪談 出没地帯』(河出書房新社)、『実話奇譚 呪情』(竹書房文庫)。日本推理作家協会会員。

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