「死の概念を覆す」10の科学的新事実! 埋葬は本能、死後の爪や髪は… 人生100年時代に死生観は激変する!
2019.06.04 12:00
死んだ体験を持たない我々には永遠の謎である死の瞬間とその後の顛末だが、最近になってわかってきている死にまつわる10の事実があるという。昨日お届けした【前編】に引き続き、米ウェブメディア「Big Think」の記事から追ってみよう。
6. 動物も死を追悼する
フィールドリサーチャーは、ゾウが群れるその中にゾウの遺体があった光景を目撃している。同じ家族ではない個体でさえも、遺体をすぐに遺棄することはないということだ。この観察によって研究者たちはゾウもまた“死”を悼むのであると結論づけた。
イルカにおいてもまた仲間の“故人”を守る行動が確認されている。さらにチンパンジーは死者を毛づくろい(グルーミング)するなどの社会的慣習を維持している。
“あの世”というような抽象的な思考を必要とする人間のように葬式などの儀式を行う動物の存在は観察されていないものの、これらの出来事は動物たちも死について独自の理解と反応があることを示している。
「我々人間の感情を動物に投影する愚を犯してはいけませんが、私たち自身が動物であることも避けられない事実として覚えておく必要があります」と野生生物の専門家であるジェイソン・ゴールドマン氏は語る。我々が死者を追悼するのは深く刻まれた本能に基づくものかもしれない。
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