モンサントのメディア操作が内部告発される! 論文偽造、学者に圧力、発がんリスク隠蔽… 「ダークマネー計画」全貌!
1カ月後、モンサント社の「レッドフラッグ」計画が功を奏し、ロイター通信は、「特別報告書:世界保健機関(WHO)のがん機関が消費者を混乱させている」というモンサント社擁護の記事を発表した。
さて、これだけの許しがたいメディア操作が明らかになったわけだが、現在ヨーロッパでは、フランスの検察がこの事件を調査中だ。その調査には、モンサントの欧米広報事務所が情報操作のために集めた「影響力のある有力者」に関する秘密ファイルが含まれているという。
昨年6月にモンサントを買収したドイツのバイエル社は、この広報事務所がモンサント社擁護のためにフランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、スペインおよびイギリスの有力者のリストを作成したことを認めた。同社は謝罪し、この問題を調査するために外部の法律事務所を雇っていると述べている。
現在、ラウンドアップが原因となったがん患者の裁判数は増加し続けている。これだけ長期間、消費者への健康被害を放置し、事実を隠蔽してきたモンサント社。さらなる隠ぺいやメディア操作の事実も今後、まだまだ出てくるのではないだろうか。裁判の行方に注目したい。
参考:「The Guardian」、「Nature」、ほか
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