ヨーロッパの風力発電だけで全世界分の電力を生み出せると判明! 「フリーエネルギー社会は実現可能」国際研究で結論!

 人類の悲願であるフリーエネルギー社会だが、実は既存の技術で世界の再エネ化が可能であることが最新の研究で指摘されている。ヨーロッパに1100万基の風力発電装置を追加で設置できれば、全世界の消費電力をまかなえるというのだ。

■西ヨーロッパの風力発電で全世界の電力需要を満たせる

 人類社会は今後、一刻も早く次のステージへとアップグレードされなければならない。その具体的な目標となるのが化石燃料からの脱却であり、フリーエネルギー社会の実現である。

 デンマークのオーフス大学やイギリスのインペリアル・カレッジ・ビジネス・スクールなどをはじめとする国際的な合同研究チームが先日、エネルギー政策の専門誌「Energy Policy」で発表した研究では、再生可能な風力エネルギーの活用に関して、EU(欧州連合)はその潜在能力をまったく発揮しておらず、言い換えればきわめて大きな可能性を有していると指摘している。

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「Science Alert」の記事より

 オランダの“風車”を持ち出すまでもなく、西ヨーロッパ一帯は風の吹き具合のコンディションがよく、風力発電に適している。

 研究によれば、西ヨーロッパ各地の風力発電に適した場所に風力タービンがもれなく設置されれば、現在生産されている風力エネルギーの100倍以上を提供できることが示されている。また各地に追加で1100万基以上の風力タービンが設置できれば、なんと全世界の電力需要を十分に満たすという。すでに我々は技術的にフリーエネルギーの実現が可能だったのだ。

 現在、EUは風力発電の分野では世界のトップランナーであり、世界の総風力発電量の3分の1を生産している。そして欧州委員会は、2050年までに少なくとも10万台以上の風力タービンを更新および追加することを約束している。

 今回の研究は、洋上風力発電所を除外した場合においても、西ヨーロッパの潜在的な風力エネルギー生産力の上限はまだまだ青天井であることが示されることになった。

 国を越えて研究に参加した研究者たちが探求したのは、たった1つの命題だ。それはヨーロッパにはどのくらいの風力発電の可能性を秘めているのか、ということである。

 研究チームは西ヨーロッパの社会インフラ事情、開発地域、および自然保護エリアを考慮して分析し、同全体の46%と半分近くが風力発電に適していることを突き止めた。

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画像は「Wikipedia」より

 面積にして約500万平方キロメートルで、ここに1100万基以上の風力タービンを追加すると約500エクサジュール(exajoules)の電力量を生産できる。この数値は2050年に全世界で必要となる総電力よりも約70エクサジュール多いのだ。現状の技術で我々は人類社会のフリーエネルギー化が十分に可能であったのだ。

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