和歌山で「イルカ漁反対の団体」が超怪しげな暗闇ミサを実行していると判明! 捕鯨も反対”謎のクジラ水”でお祈りも【潜入取材】

【やや日刊カルト新聞・藤倉善郎が徹底取材シリーズ!】

※反イルカ漁団体の怪しげなミサは5ページ目から掲載!

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 にわか雨上がりの後の暑い日差しに青い空。車の窓からは深緑の水をたたえる入り江が見える。南国的なカラッとした風が心地よい。助手席に座るのが髭面の村田らむ氏(漫画家・イラストレーター)でなければ、完全にバカンス気分に浸っていたかもしれない。

 和歌山県の太地町は、イルカの追い込み漁でも知られる小さな漁港の町だ。かつて反捕鯨映画『ザ・コーヴ』の舞台にされ、反捕鯨団体「シー・シェパード」が繰り返しイルカ漁への監視や抗議のために乗り込んできた。これに対抗して右翼団体もやってくるようになった。イルカ漁が解禁される9月1日は例年、町は緊張した空気に包まれる。

 シー・シェパード関係者は現在、日本への入国が困難となっているというが、国際捕鯨委員会(IWC)を脱退した日本が7月から商業捕鯨を再開したばかりで、太地町からもイルカ追い込み漁とは別に商業捕鯨船が出ている。今年のイルカ漁解禁日はどういうことになるのか、現地に来てみた。


■家族連れに向かって抗議アピール

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くじらの博物館前での抗議活動

 東京から太地町までは、仮眠時間を除いて車で10時間以上。遠い。

 イルカ漁解禁前日の8月31日の午後4時頃、観光客にとっての太地町の中心地「くじらの博物館」前に到着した。クジラやイルカの生態、進化の過程、古くからそれを獲って暮らしてきた太地町の人々の歴史や文化が展示されている博物館だ。イルカやクジラのショーも見ることができる。

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 夏休み最後の週末とあって、家族連れの姿があった。その博物館の真ん前の歩道に、写真や文字がびっしりのパネルを何枚も並べている一群がいた。ハンドマイクで「(イルカの)家族を引き離してひどい苦痛を与えています」などと演説しているが、観光客たちからは概ね無視されている。

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