「日韓の飛び降り自殺スポット」を村田らむが比較してみた! 8年間で1000人超え…和歌山のあの絶景も!

 そして続いては、日本の飛び降りスポット、和歌山県の南端にある景勝地「三段壁(さんだんべき)」を紹介する。

 僕がこの崖の存在を知ったのは、数年前に大阪のドヤ街西成でホームレスさんにインタビュー取材をしている時だった。

 西成はいかにも荒くれ労働者というタイプの人が多いが、その人は人の良いオジサンというタイプの人だった。

「四国で酒屋をやっていたんだけど、嫁が死んでしまってな。本当にもう生きる気力がなくなっていっそ死のうと思ったんや」

 と言われた。そして、オジサンは、三段壁に来て自殺をしようと思った。

 しかし三段壁は景勝地である。カップルや若者がたくさん楽しんでいた。優しいオジサンは、「いきなり飛び込んだら楽しい気持ちをだいなしにしてしまうかもしれないな」

 と思い、彼らがいなくなるのをずっと待っていたという。

 そうやって、ウロウロしていたら自殺を止めるボランティアの人に声をかけられて、自殺を止められてしまったという。

「それで、そこからいろいろあって結局、西成に流れて来たんよ。もうあかんね。どこかの病院が実験体にしてくれないかなあ? せめて人様の役にたって死にたいわ……」

 と、とても絶望的なことを言われてしまった。その話を聞いた数年後、実際に三段壁を訪れてみた。

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 三段壁停留所でバスを降りると、イカ焼きの良い臭いがした。バス停前は焼き物を売るお店が並んでいて、どこもずいぶん賑わっている。普通の楽しい観光地だった。

 崖が一望できる場所まで来ると、3〜40人の観光客がワーワーと集まっている。半分くらいは外国人の方たちで。中国のおばちゃんたちがゲラゲラと笑いながら写真をを撮っている。自撮りをしている家族やカップルも多い。たしかにこれは死にづらい。ただ、それでも強引に飛び降りる人もいるそうだ。

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「下が岩になってる所の方が人気がある。海に落ちるより確実に死ねるやろ? 溺れて死ぬより頭砕けて死んだ方が楽やしな」

 という話も耳にした。

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 誰かが飛び降りると、すぐに急遽ヘリコプターやボートがやってきて救難活動をするそうだ。海に落ちたのならともかく、岩の上に落ちたらまず助からないだろう。

 よく目を凝らすと、岩場には海側から崖を登りやすくするためのハシゴがついているところもあった。

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