「日韓の飛び降り自殺スポット」を村田らむが比較してみた! 8年間で1000人超え…和歌山のあの絶景も!
麻浦大橋と同じく、三段壁にも自殺をストップする策はいろいろ打たれていた。
昔は崖のギリギリのところに
『一寸待て 死んで花実が咲くものか』
というボロボロの看板がかけられていたという。ただそんなボロい看板を見ると余計死にたくなるからか、現在は撤去され代わりに三段壁の成り立ちなどを紹介したパネルが展示されていた。
『いのちの電話』と看板が出されている公衆電話があったし、コンクリートの柵が作られていてでかでかと『柵をこえないでください』と書いてある。英語、中国語、韓国語でもしっかり忠告がしてあった。
その近くには、投身自殺者に対する供養塔もあり瑞瑞しい花が生けられていた。
奥に進んでいくと、口紅の句碑と呼ばれる岩が残っていた。
かつて大阪の男女が口紅で岩に『白浜の海は今日も荒れてゐる』と書き残して心中自殺をしたという。以来、三段壁は恋人の聖地と呼ばれている。
売店では恋人にちなんだグッズが売られているし、展望台付近に設置されたハート型のモニュメントはカップルがつけた南京錠だらけになっている。
でも心中自殺はロマンチックに祭り上げて、その反面自殺はダメだ!! っていうのは、ダブルスタンダードじゃないの? と、気になった。まあそんなことをわざわざ言って、恋人たちの気分を悪くすることもないが
三段壁はエレベーターで地下に降りて源平合戦時代からある洞窟を巡ることもできた。普通に観光地として楽しい……のだが、死にに来た人にとっては何を見ても
「さあ、早く死ね!!」
と言っているように見えてしまうかもしれない。
そんな人は、死ぬ前に三段壁から車で15分の場所にある和歌山アドベンチャーワールドに寄ってほしい。
アドベンチャーワールドは、動物園と遊園地を合わせた、大きな娯楽施設である。動物園としてはかなり辺鄙な場所にあるが、日々大勢のお客さんが訪れている。
それは、この施設にはパンダが6匹(2019年10月現在)も飼われているからだ。
「まあ、せっかく南紀白浜まで来たんだし、寄っていくか〜」
くらいの気持ちで訪れたのだが、パンダのあまりのかわいさにハートを持っていかれてしまった。
僕が訪れた時は、結浜(ゆいひん)が小さくってかわいかったが、今は2018年生まれの彩浜(さいひん)が人気だ。
一旦、パンダを見たら、死にたいって気持ちもぶっ飛んでしまうかもしれない。
お試しあれ。
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2024.10.02 20:00心霊「日韓の飛び降り自殺スポット」を村田らむが比較してみた! 8年間で1000人超え…和歌山のあの絶景も!のページです。韓国、村田らむ、樹海、自殺、飛び降り自殺、麻浦大橋、三段壁などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで