ヒトの祖先はサルではなくカッパか人魚だった?「水生類人猿説」の説得力!
冬は特に海産物が美味しい季節だが、我々の魚介類好きはどこから来ているのだろうか。一説ではそもそも我々は水辺に暮らしていたという「水生類人猿仮説」があり、一部で根強く信じられている。
■「水生類人猿説」とは
メインストリームの科学界では我々人類の“故郷”はアフリカ・サバンナであると考えられている。遠くが見渡せるように直立歩行をし、長距離走が得意で、物を遠くに投げられるという我々の身体能力的特徴はこのサバンナで培われたものであるとされている。
しかし我々のこの大きな脳もサバンナで発達したのだろうか。そもそもサバンナで生活するのにこれほど大きな脳が必要だったのか? そこで登場してくるのが我々は水辺で進化したという「水生類人猿仮説(Aquatic Ape Hypothesis)」である。我々の故郷はサバンナでははく、海辺であったというのだ。
このなんとも斬新なアイディアである水生類人猿仮説を1960年代に体系的に唱えたのは、イギリスの海洋生物学者であるアリスター・ハーディ博士だ。
ハーディ博士は我々の祖先は進化の歴史のある時点で、陸上でのほかの動物たちとの激しい生存競争からいったん逃れ、徐々に魚や貝などの水生食物資源への依存度が高まり、その結果、水辺で暮らすようになったという。そして水辺の生活に適応したおかげで、ほかの類人猿とは違った進化を遂げたというのである。

そして我々の身体をよく眺めてみれば、水生に適した特徴がいくつも見られるという。例えば陸生動物のような体毛がなく泳ぎに適していること、皮下脂肪があること、鼻の穴が下向きであること、指の間に水かきのある手、そして大きな脳だ。水に浸かっている時間が長ければ、脳が大きく発達しても邪魔になることはないだろう。
また皮脂腺が多いオイリーな肌や膨張した喉頭もまた水生動物に共通の特徴であるという。そして人間の赤ちゃんが泳げるのも、人類が一度水生に適応した証しであるということだ。
二足歩行の能力も水の中を歩き回り、空いた両手で貝を採ったりすることで次第に培われてきたという。人間の表情が豊かであるのも、水の中での視覚的コミュニケーションに役立つからであると説明できる。当然、音声を生成する能力も同様の理由だ。それらとは逆に、水の中では嗅覚は役に立たないので我々の嗅覚は衰えたということになる。
このように人類が一度は海辺の生活に適応していたことを示す身体的特徴はいくつもあるのだ。
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