「死後の世界と生まれ変わりは確実にある」ロケットの父で世界的科学者、ヴェルナー・フォン・ブラウンが断言した理由とは!?
人間は死後どこへ行くのか? この答えのない問いに対し「人間の魂は不滅」と言い切った科学者がいる。彼の名はヴェルナー・フォン・ブラウン、ロケットの父と呼ばれ、米宇宙開発の立役者となった歴史的人物である。英「Express」(2月11日付)が報じた。
・Life after death: Why NASA’s top scientist was certain science proves afterlife is REAL (Express)

フォン・ブラウン(1912-1977)は第二次世界大戦中、ナチスドイツで世界初の長距離弾道ミサイルV2ロケット開発に従事、戦後は米国に移住して、アポロ計画をはじめとする米国の宇宙開発に多大な貢献をした人物である。生前「宇宙に行くためなら悪魔に魂を売ってもいい」とさえ語っており、「宇宙へ人間を飛ばす」ことに情熱を注ぎ、その実現に生涯を捧げた偉大なる科学者だ。
その天才的頭脳で世界を変えてしまったフォン・ブラウンであるが、一方では神の存在を信じ、死後の世界の存在をはっきりと肯定していたという。科学が宗教を時代遅れにしたという懐疑論者の言い分は的外れだと批判し、むしろ科学は「自然の中で“跡形なく消える”という事象は存在しない」ということを示していると主張する。
「科学が私に教えくれた全てのことが、死後も私たちが霊的に存在し続けるという私の信念を強めるものでした。何事であれ、痕跡すら残さず消えることはないのです」(フォン・ブラウン)

また、フォン・ブラウンは元米国大統領ベンジャミン・フランクリンの「人間の魂は不滅であり、来世で正しい待遇を受ける」という言葉を引用し、来世や生まれ変わりについても肯定している。自然の中では跡形もなく消滅することもなく、何かに変換されて形を変えるだけという『基本原則』があると主張し、「(この原則が)神の創造した傑作である人間の魂にも適用されるという仮定に意味がないと思いますか?」と問いかけてさえいるのである。
死後の世界は存在しないと頑なに主張する懐疑派の科学者がいる一方で、フォン・ブラウンは科学的知識と宗教的信念をしなやかに組み合わせ、死後の世界や来世を肯定してみせた。この一件で彼が示した柔軟な考え方や感性こそ、難問に挑む科学者に必要なものなのだろう。
参考:「Express」ほか
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