「死んだ後には、何もない」! 懐疑派協会創設者が死後の世界を真っ向否定、「今すべきことをしろ」!
人間は死んだらどこへ行くのか? 古今東西、誰もが一度は考えただろうこの問いに、超常現象懐疑派の重鎮マイケル・シャーマー氏が自らのユニークな考えを披露した。英「Express」(1月14日付)が報じた。
・Afterlife breakthrough? Scientist’s shock ‘place soul goes to’ after death theory revealed (Express)
マイケル・シャーマー氏は米国の超常現象・疑似科学を調査・追求する雑誌「Skeptic」の編集長で、5万人以上を会員を抱える「懐疑派協会(The Skeptics Society)」の創設者としても知られる、懐疑派の中心人物の一人だ。シャーマー氏は昨年1月、人気YouTubeチャンネル「Joe Rogan Experience」に出演、疑似科学やオカルトをテーマに様々なトピックについて話した。
その中で、シャーマー氏は「人間が死んだらどこへ行くか」という問いについて、「生きている人間にとって、自分が死んでいる状態を想像することは難しい」としながらも、無神論者らしく死後には「何もない」と話す。
「夜寝て朝目覚めるようなものです。夢を見て目を覚ましても、眠っている間のことはわかりません」(シャーマー氏)
また、「死んだ後には何もない」という言葉にも懐疑派らしい解釈をしてみせる。ビッグバンを例に出し、ビッグバン前には時間も空間も何もなかったのだから、それを示す言葉もないといい、死後の世界も同じだというのだ。
「『何もない』という言葉自体、何かがあるということを意味しています。あるいは、何もない場所に行くのかもしれません」(シャーマー氏)
死後の世界が存在するか否か、科学者の見解は分かれている。例えば、米国の物理学者ショーン・キャロル氏は、「死後の世界が存在するには、現在のモデルを超える物理学が必要だ」として真っ向から否定している。
死後の世界について考えることについて、シャーマー氏は死んだ後のことより今生きていることが重要だとして、「今しなければならないことをすべき」と述べている。死んだ後のことは死んだ時に確かめればいい……結局のところ、生きている人間ができるのはそれだけなのかもしれない。
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