「ハエ叩き」発明の歴史に潜むエピソードが面白すぎる! 亜留間次郎が徹底解説!

 この結果、ハエ叩きというものすごく単純な発明がとんでもない巨万の富を生み出すことが発明家の間で知られることになり、全米のアマチュア発明家がものすごい数の新型ハエ叩きを特許出願する事態になりました。

 あまりにもハエ叩きの特許出願が多いものだから、国際特許分類(IPC)に「A01M 3/02:蠅叩き」という分類が出来てしまったぐらいです。

 ハエ叩きだけで単独の分類があるってすごいことですが、物が単純すぎて特許が認められた物は多くありません。

 その後、巨額の特許料を得たジョン・ベネットは一生、働かないで遊んで暮らしたそうで、1966年6月6日に享年91歳で死亡しています。

 一番最初にハエ叩きを発明したロバート・モントゴメリーはどうなったのかって?

 無名の発明家として無名のまま行方不明です。あんまり無名なのでプロフィールすら一切不明です。

 彼が特許を出願したのはハエ殺し一件のみで他に何もありません。特許の申請書類のサインと、ジョン・ベネットがこの特許を買い取った証拠として提出した書類のサイン以外、何も残っていません。

 本当に、名前以外なにも記録が残っていない正体不明の人物です。

 1966年、NYタイムズの記者がハエ叩きの発明者を調べて、モントゴメリーが一番最初に特許を出願したとわかったのですが、その時にはすでに行方不明になっていました。記者はインタビューしようと探してみたけれど、結局見つからなかったそうです。

 

■日本ハエ取り事情

読売新聞より

 伝染病予防の為にハエを殺すキャンペーンは日本にも伝わり、1927年(昭和2年)5月20日に東京で「蠅取りデー」が始まり、400万匹以上のハエが退治されました。

 蠅取りデーは毎年不定期に行われました。蠅が最も大量発生する時期を見計らって開催され、数年後には退治数が1億匹を越えたそうです。

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