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人類を救う天才は「発達障害」ばかりだった！ハンパない潜在力を実体験から解説「発達障害最強論」！

2020.04.30 16:00

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■娘の特異な才能

　様々なカウンセリングの資格をもち、発達障害の子供の指導もできるというヒプノセラピストマリアさんに、娘のことで相談してみた。彼女の指導のもとでパワーストーンでブレスレットを作ったところ、娘は大人顔負けの器用さを発揮、針を石の細い穴に次々と通してみせて私を大いに驚かせた。

人類を救う天才は「発達障害」ばかりだった！ハンパない潜在力を実体験から解説「発達障害最強論」！の画像2 — ヒプノセラピストマリアさんの指導を受ける娘

　そして筆者自身、子供の頃から周囲との協調性に欠け、学校や職場では非常に生きづらさを感じていた。一方、小中学校では「クラスでいちばん絵画の才能がある」と教師に言われた。異常な集中力や他の人が気づかないことに着目するといったASD的な特性は、地震前兆研究家・超常現象研究家としての適性につながっているのかもしれない。

■発達障害者を積極的に雇用する企業

　発達障害者は普通の職場では「生きづらさ」を感じ、長続きしないことが多いという。筆者自身も、過去にはSEとして会社で働いていたが、何度も職場を変えている。

　ただ、最近は事情が少し変化してきたようで、発達障害者を積極的に雇用する企業が現れている。グリーの子会社「グリービジネスオペレーションズ株式会社」もそんな企業の一つで、雇用している障害者のうち8割が発達障害者だという。興味のある分野に対して情熱や感心を長期継続できることや、ITとの親和性が高いことを「適性がある」として評価しているのだ。「異常な集中力」はASDの特徴でもあり、普通の人ならばすぐに飽きてしまうような単純な作業も、発達障害者は異常な関心を持つことにより長続きするのだろう。

　米紙「ウォールストリートジャーナル」によると、自閉症の労働者は非常に高い集中力、分析的思考能力、並外れたIT能力を備えていることが多いため、シリコンバレーなどでは有能な人材として注目されているという。

■発達障害の天才たち

　さて、前述の通り古今東西の天才や偉人と呼ばれた人々の中には、発達障害的な資質を持っている人物も多い。その多くは「高機能広汎性発達障害」に分類されると考えられている。

　精神科医の岩波明が書いた『天才と発達障害』（文芸春秋）によると、モーツァルトもその一人で、ADHD（注意欠如多動性障害）だったのではないかという。彼はいつも落ち着きがなく、終始手足を動かしていたというが、これはADHDの特徴だ。また、しばしば一方的で周囲の意見を聞こうとせずに、「傲慢な人だ」と呆れて離れていく人々も多かったという。「空気が読めない」というのも発達障害者の特徴であるが、モーツァルトも一旦作曲に入ると過剰なほどの集中力を示した。

　相対性宇宙論で知られる理論物理学者、アルベルト・アインシュタインは、ASD（自閉症スペクトラム）の特徴があったといわれる。子供の頃は言葉の遅れがあり、7歳まではスムーズに話すことができなかった。他にも、言われた言葉を繰り返す「反響言語」や、他人とアイコンタクトを避けるなど、ASD的な特徴を見せていた。学校に上がると、社交性がなく空想ばかりするため、教師たちからは知的障害だと思われていたが、後に飛び抜けた数理的洞察力により、古典的物理学の常識を覆す理論を打ち立てたのはご存知の通りだ。偉大な発見をするような科学者にも、ASD的と思われる人物が多いようだ。