人類社会で“お父さん”はどうやって誕生したのか? なぜ一家の大黒柱的な位置づけに… 不倫男が居場所を失う理由も!

 一家を支える頼もしいお父さんはいつ登場したのか。ほかの社会的動物には見られない、家族のために働くお父さんはどのようなニーズや理由で人類の社会に登場したのか。最新の科学的研究が“お父さん”の誕生の秘密に斬り込んでいる。

■献身的な“お父さん”の登場の謎

 一番身近にいる頼れる存在であるお父さんだが、このように一家の大黒柱として家族のために身を粉にして働くお父さんは、我々の社会の中でどのようにして誕生したのか。

 生物としての人間の基本的な生存戦略は自分の遺伝子を可能な限り後世に残すことにあるだろう。だとすれば特にオスの場合は、成人期以降の人生は“求愛”と“生殖行為”に明け暮れてもいいことになる。そして実際、少なくない数の動物のオスは同種のほかのオスと争いながら求愛と生殖行為で一生を送っている。どうして人間のオスは事後もこれほどまでに家族に献身的なのだろうか。つまり人間のオスに父性が芽生えるのはどうしてなのか。

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「ReMeLife」の記事より

 人間のオスの父性について、もちろんこれまでにもサイエンス側からさまざまな解釈が試みられてきた。

 よくある説明としては、妻の“貞淑”と交換する形で“お父さん”が家族のために稼いでいるのだというものだ。妻がほかのオスとは生殖行為を行わないという条件と引き換えに、夫であるお父さんはは妻と家族のために食糧などの富を獲得してくるという説明である。こうして安定した家族関係を築きあげることで、将来的に2人目、3人目の子どもも期待できる。

 ある程度納得できる説明かもしれないが、これでは求愛と生殖行為で一生を終える戦略の“不届き者”のアドバンテージを排除することはできない。お父さんが働きに出ている間に妻がこのような不届き者と不倫をする可能性をゼロにはできないからだ。このケースではお父さんはバカを見ることになる。

 しかし最新の研究ではこの問題に新たな視点がもたらされている。献身的に家族を支えるお父さんの出現は、人類社会の生態学的な変化から起こっているというのだ。

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