ブラックホールがワームホールに飲み込まれたらどうなる!? 超ブッ飛んだふるまいを見せると判明!(最新研究)

 宇宙の墓場であるブラックホールだが、もしもブラックホールがワームホールに落ちたらどうなるのだろうか。なんとワームホールに飲み込まれたブラックホールは2つの宇宙を行ったり来たりを繰り返すというから興味深い。

■ワームホールに飲み込まれたブラックホールはどうなる?

 ワームホールは時空のトンネルであり、そこをくぐり抜ければ理論的には、時空のどこにでも、あるいは別の宇宙にさえ移動することができる。そんなものがあるはずはないと考えるのが普通だが、アインシュタインの一般相対性理論でワームホールが存在する可能性が示唆されているのだ。しかしながら実はこれまでにワームホールが検知されたことはない。

 原則としてワームホールは不安定で、別の時空につながるトンネルの口は勝手気ままに開いり閉じたりを繰り返す。この不安定なワームホールを“通路”として安定させるための唯一の方法は、いわゆる「負の質量(negative mass)」を持つエキゾチック物質を使うことである。この負の質量もまた理論物理学の仮説上の概念であり、存在が確かめられてはいない。負の質量は例えば普通の物質なら重力に引き寄せられるところを、逆に反発して重力場から離れていくという奇妙な性質がある。

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「Space.com」の記事より

 ワームホールとブラックホールは似ているといえる。どちらもきわめて高密度で強力な重力で周囲のものを飲み込んでいる。しかしその最大の違いは、ブラックホールの場合、一度飲み込まれるとそれで終わりだが、ワームホールの場合は、別の時空へと連れていかれる点である。つまりブラックホールには“入口”しかないのに対し、ワームホールには“出口”もあるのだ。

 ブラックホールは近くにあるほかのブラックホールと連星系をとって「連星ブラックホール」を形成する場合がある。とすればブラックホールとワームホールの連星系も考えられるのである。

 米・ヴァンダービルト大学の研究チームが今年7月17日に論文アーカイブ「arXiv.org」で発表した研究では、ブラックホールとワームホールの連星系が生み出す重力波をモデル化して検証している。

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「Science News」の記事より

 連星ブラックホールは徐々にその間の距離が縮まっていった場合には、衝突して合体する場合がある。するとブラックホールとワームホールの連星系もまたお互いに近づき合体することも理論上考えられる。そしてこの現象が起こるとすれば、ブラックホールがワームホールに飲み込まれることになる。はたしてワームホールに飲み込まれたブラックホールはどうなってしまうのか。

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