「金星はロシアの惑星である」プーチン配下の宇宙開発トップが宣言!! すでに宇宙人と密約か、金星探査にトンデモない展開!
今月14日、金星上空の大気中から生命体が存在している証拠となりうるガス、ホスフィンが検出されたと話題になった。太陽系の惑星の中で地球に最も近いにも関わらず、火星と比べてあまり注目されてこなかった金星であるが、今後は地球外生命体探索のターゲットとして重要な位置を占めることになる。
そんな中、ロシア国営の宇宙開発企業「ロスコスモス」CEO、ドミトリー・ロゴージン氏が「金星はロシアの惑星だ」と発言した。2015年、プーチン大統領の指示によってロシア連邦宇宙庁と同国のすべての宇宙企業とを一つにまとめて誕生した国営企業こそ、ロスコスモスである。そのトップであり、かねてよりプーチンの“お気に入り”としても知られているロゴージン氏による今回の発言。やはり背後には、プーチンの意志が少なからず働いているとみて間違いないだろう。
だが、ロシア人のそのような主張には歴史的背景がある。実は宇宙開発史上、金星の探査をリードしてきたのはロシア(旧ソ連)なのである。今回はまず、その歴史から紐解いてみよう。
・Venus is a Russian planet — say the Russians (CNN)
金星は大きさと平均密度が地球によく似ており、かつては生命が存在するのではないかと大きな期待をかけられていた惑星である。1957年、世界初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功したソ連の科学者たちは、金星探査を行う「ベネラ計画」(ベネラは金星を意味する)を開始する。
ベネラ計画の金星探査機は1961年から打ち上げられ、1966年、ついにベネラ3号が金星に到達、地表に衝突する。このベネラ3号こそ、他の惑星の地表に最初に到達した初の宇宙探査機である。残念ながらこの時は金星の大気圏のデータを得ることはできなかったが、翌1967年に打ち上げられたベネラ4号の降下カプセルは大気圏の突入に成功、金星の高度2万8000メートル付近で気圧に押しつぶされるまで観測データを送信し続けたのである。
ベネラ4号のデータからは、金星の大気は非常に高温かつ密度が高く、90%が二酸化炭素で数パーセントの窒素や酸素、水蒸気を含んでいることがわかった。1962年に米国が打ち上げた金星探査機マリナー2号も金星まで3万5000キロまで接近し、その表面温度が425度、気圧は地球の90倍との観測結果を残している。米ソ両国の観測結果とも、金星はとても生物が存在できるような環境ではないことを示していたのである。
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