米「ワープスピード作戦」、露「スプートニクV」…短期間で安全なワクチンはできるのか? ケロッピー前田が斬る!

 イギリスではオックスフォード大学が主導、アメリカのアストラゼネカ社との提携で、すでに臨床試験が進められていることが報告されている。こちらも出資元はビル・ゲイツ率いるCEPIである。

 さらにロシアのワクチン開発についても見ておきたい。ニュースチャンネル「RT(ロシア・トゥデイ)が世界最初の承認ワクチン「スプートニクV」の体験レポートを報じている。

 大きな疑問は、なぜロシアが最初に承認ワクチンを完成させることができたのかである。

 RTのレポートによれば、過去にMERSのワクチン研究をしていたモスクワのガマレア研究所が独自に開発したとのこと。医学雑誌ランセットにも、関連の論文が掲載されており、すでに4万人のボランティアが臨床試験に参加しているという。

「スプートニクV」の接種を受けたレポーターは「微熱が出た」と告白し、その後の経過を病院に報告している様子も映し出された。このような「ちょっとした副作用」は被験者全体の約14%に出たということだが、何ら問題はないという。ただ、このレポートだけでは「スプートニクV」の安全性も有効性もわからない。

 別のロシアメディアの情報によれば、少なくとも、プーチンの娘が「スプートニクV」を接種して、問題なかったことは真実のようだ。

 ここまでみてきて、今回のパンデミックが、ビル・ゲイツが取り組んできたワクチン事業をどれほど活気づけさせているかがわかるだろう。

 ゲイツは、「人類のために尽力している」と主張するが、ワクチン開発競争に世界各国を駆り立て、膨大な資金を集め、人類の未来に大きく介入してきている様子は誰の目にも明らかだろう。

 BBC放送のインタビューで、ビル・ゲイツは「人命を助けるために広く支援してきた人間が正反対の理由で攻撃されることに驚いています」と顔を歪めて応じている。BBCの他の記事では、「コロナ陰謀論のブードゥー人形」とまで言われる始末だ。

 ネット上でビル・ゲイツのリサーチを続ける2人のアクティビスト、デリック・ブローズ(https://theconsciousresistance.com/)とジェームズ・コーベット(https://www.corbettreport.com)が、今年6月13日を「#ExposeBillGates (ビル・ゲイツを暴露せよ)の日」として大々的に宣伝し、ネットニュースでも話題となった。

 彼らは「なぜ、ビル・ゲイツはこれほどワクチンや人類の健康に介入してくるのか」をリサーチしており、興味深い。

 彼らの報告のなかでも重要なポイントとなるのが、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が資金提供してきた企業や研究所、各国の政府機関のネットワークである。

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