【ビル・ゲイツとマイクロチップ】人類支配のキーワード「ID2020」「量子ドットタトゥー」「バイオメトリク」「サテライト監視」をケロッピー前田が完全解説!

 例えば、日本政府はアストラゼネカ社から1億2000万回分のワクチンを供給してもらうことで合意を取り付けているが、同時に法的免責も確約している。ご存知の通り、アストラゼネカ社のワクチンは臨床試験で問題が起こり、9月6日に試験を一時中断していたが、10月2日から日本での試験も再開されている。

 そればかりか、10月12日、ジョンソン&ジョンソン(ヤンセンファーマ)社は自社のワクチン臨床試験で原因不明の症状が出たため試験を中断することを発表した。アストラゼネカ社と同じ、アデノウイルスを素材にしていることから、ワクチン開発で先頭を走っていた2社がつまづいたことで、ワクチンの安全性に関する信頼が揺らいでいる。それでも日本政府は、ワクチン接種の無償提供を声高にアピールする。まるで人体実験のモルモットのようではないか。

 第3部「人口コントロールグリッド」では、最も注目すべき「デジタルID」などが登場する。そして、医療領域であるワクチン接種に、「バイオメトリック(生体認証)」のタグ付けや新開発の「量子ドットタトゥー」などを結びつけることで、ゲイツが得意とする最新のITテクノロジーを活かせるようになっていく。そのことで、彼のモチベーションがますますヒートアップしてきたのだ。

「億万長者がいかに生きるべきか」について、ビル・ゲイツはロックフェラーから多くを学んでいるが、その問題意識もそっくりを引き継いでいる。つまり、貧しい国々で増加し続ける人口をどのように抑制するのかという問題である。

 ロックフェラー財団は直接的な避妊による人口抑制の計画を進めており、1988年には「NORPLANT(ノープラント)」という5年間有効な女性の腕に埋め込むインプラント避妊薬を開発実用化している。

 ゲイツも2014年、マイクロチップ・バイオテック社が開発した16年間有効なインプラント避妊薬に出資している。MITラボのロバート・ランガーが開発したもので、こちらはリモートでスイッチのオンオフができるという。

 だが、ゲイツはロックフェラーから一歩進んで、出産の抑制だけでなく、包括的な人口制御を目指すようになる。それのための手段がワクチンであったが、ゲイツが思ったようにはワクチンは普及しなかった。

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