金玉癌の意外な病名は「煙突掃除人の癌」だった! 金玉の表面に発癌物質が集中していることが発見され…
デヴィッド・ポーターさんは1819年5月31日に73歳で亡くなりましたが、その意思は受け継がれ「1834年の煙突掃除人法」「1840年の煙突掃除人および煙突規制法」と何度も法整備を繰り返して半世紀以上かかって「煙突掃除人の癌」は根絶されました。
人生長けりゃ50年、煙突掃除人なんて皆、50前に金玉が癌になって死んじまう、と言われていたのを彼が変えたのです。
彼は今でも煙突掃除人の社会改革者として英国の歴史に小さく名前を刻んでいます。
パーシヴァル・ポット先生が金玉癌の原因を突き止めたおかげで、他にも紡績工場の機械に使われる鉱物オイルが発癌物質である事も突き止められました。先生の功績は多くの医師に発癌物質という物の存在を意識させました。その後も次々と発癌物質が発見され、現在の規制へと発展していきました。
二人の偉業により、金玉癌から発癌物質が見つかったおかげで癌で死ぬ人が激減して、児童福祉制度が整備され過酷な労働で短い人生を終えるのを防いだ功績は非常に大きいと言えます。
英国の煙突掃除人ギルドは役目を終えて解散したのですが、近年になって無関係の組織として復活しています。組織名が「Guild of Master Chimney Sweeps」なのは、デヴィッド・ポーターが国王より授かった称号にあやかってる……というか無断使用っぽいです。
他にも国際煙突掃除人ギルド(National Chimney Sweep Guild)や欧州煙突掃除人連盟(European Federation of Chimney Sweeps) など他にも複数の煙突掃除人ギルドが存在していますが全て近代になって出来た組織です。
※注釈※
分かりやすく煙突掃除人ギルドと書きましたが、当時の英国はギルド制度を廃止してリヴァリ・カンパニー制度へ移行していました。現代で会社がカンパニーなのはこの制度が由来ですが、当時の英国は実質的に他の国のギルド制度と同じ物でした。パーシヴァル・ポット先生も後に床屋名誉組合(Worshipful Company of Barbers)いわゆる床屋外科ギルドのマスターになっています。
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2024.10.02 20:00心霊金玉癌の意外な病名は「煙突掃除人の癌」だった! 金玉の表面に発癌物質が集中していることが発見され…のページです。イギリス、睾丸、ガン、ノーベル賞、ギルド、煙突掃除人の癌、発癌物質、山極勝三郎などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで