メーガン妃問題はまだまだ甘い!? 引きこもり数十年、流産妻を斬首、心中自殺… 強烈すぎる王家のゴタゴタ8選!
■ヘンリー8世と6人の妻たち
16世期のテューダー朝イングランド王ヘンリー8世は、その生涯で6人の妻を娶っている。宗教改革のきっかけともなった彼の結婚遍歴であるが、要は後継者となる息子を得るためのものだった。
最初の妻キャサリン・オブ・アラゴンは流産を繰り返し、ようやく生まれたのは王女メアリーだった。妻に愛想を尽かしたヘンリー8世は、妻の侍女アン・ブーリンと結婚するため、離婚を画策する。スペイン王女であったキャサリン・オブ・アラゴンは、ヘンリー8世と結婚する前、一時期であるがその兄アーサーとも結婚していた。ヘンリー8世はこれを婚姻無効の理由として離婚を迫ったが、時の教皇は離婚を認めなかった。ヘンリー8世は教皇庁との断絶を決意、イングランド国教会を設立、国王こそ宗教的にも政治的にも最高指導者であると宣言した。
晴れてアン・ブーリンと結婚したヘンリー8世であったが、新王妃が生んだのはまたもや王女エリザベスだった。娘では後継者たり得ないと考えていたヘンリー8世は大いに落胆する。その後も彼女は妊娠するも流産するが、流産した子が男の子だったことからヘンリー8世の寵愛は薄れた。王の心はアン・ブーリンの侍女ジェーン・シーモアへと移り、アン・ブーリンは近親相姦の罪を着せられて、ロンドン塔で斬首された。
次に妻となったジェーン・シーモアは、1537年、ついに待望の王子エドワードを出産する。ヘンリー8世は大いに喜んだが、ジェーン・シーモアは産褥で亡くなってしまう。その頃、ヨーロッパからの侵攻を警戒していたヘンリー8世は、同盟のために新たな妻アン・オブ・クレーヴズと結婚する。だが、原因ははっきりしないものの、ヘンリー8世はすぐに離婚を求め、今度はアン・ブーリンの侍女だったキャサリン・ハワードと結婚する。しかし、彼女は浮気をして王の怒りを買って処刑されてしまう。
ヘンリー8世の最後の妻となったキャサリン・パーは知性ある女性で、王の信頼を得ることに成功する。王子エドワードの養育を任されただけでなく、2人の王女の王位継承権を復活させ、その教育にも力を注いだ。
こうして後継者となる王子を得たヘンリー8世であるが、その死後王位に就いたエドワード6世は若くして病死し、長女メアリー1世、そして次女エリザベス1世へと王位が継承されていくことになる。女王では国が立ち行かないと考えたヘンリー8世の懸念とは異なり、エリザベス1世が英国の黄金時代を築いたのはご存知の通りである。
王家とはいつの時代も血なまぐさく、スキャンダルに満ちたもの。歴史はそれを教えてくれる。
参考:「Live Science」、ほか
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