【豪雨の陰謀】ハザードマップの被害想定は甘すぎる!! “利権絡み”で歪められたリスク、各地で大水害… タブーを完全暴露!
■東京を豪雨が襲ったら?
では、「東京大水害」と呼ばれるほど後世に名を残すような大災害が起きたら、どのくらいの被害が出るのだろうか。前述のようにウソが含まれるハザードマップでさえ、豪雨で荒川の堤防が決壊した場合、銀座周辺が浸水する(50cm未満)と想定しているほどだ。これはもう、真に絶望的な事態が待ち受けているのではないか?
今年3月、東京都が発表した高潮による浸水被害のシミュレーションでは、なんと23区の3分の1は浸水し、最大で深さ10m以上に達するという恐怖のデータが初公開された。さらに、中央防災会議の想定では、利根川や荒川などの堤防決壊によって東京湾で大規模な高潮が発生した場合、最大約7600人もの死者が出るという。
10mの浸水など容易に想像できないだろう。いや、4mの浸水でもピンと来ない人が多いかもしれないが、いわゆる下町の「ゼロメートル地帯」では容易に起こり得ることだ。たとえば東京都江戸川区を例にとって、区が公開する洪水ハザードマップを見てみると、区内の大半が「2.0~5.0m未満」の浸水を示す青色で塗られている。これは民家の2階でも浸水する可能性が高く、避難の時に体が不自由な老人がいれば、悲惨な状況となるだろう。その次には「1.0~2.0m未満」を示す水色で塗られた部分が多く、両者を合わせると区全体の7~8割はあるのではないか。それもそのはず、江戸川区は全体の面積の7割ほどがゼロメートル地帯で、川の水面よりも低い土地に住んでいる人が多いため、一度堤防が決壊したら大惨事となることは間違いないのだ。この点について、スイスの保険会社によって世界一危険な都市に東京が選定されたこともある。
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