米無人宇宙船・X-37Bに搭載された極秘技術「マイクロ波送電」とは!? 中国も狙う画期的“無限エネルギー技術”
2021.11.30 12:00
■民間利用にも大きな期待
実用化のためのハードルは決して低くはないが、「パワー・ビーミング・システム」は民間利用を含むあらゆる分野に貢献の余地を残している。
僻地に置かれた小規模な軍事・研究基地は太陽光発電装置や化石燃料に依存する必要がなくなり、自然災害で荒廃した地域においてもインフラの再建を待つことなく電力を確保できる。あるいは、地球上の貨物の移動の99%を占める海運にも、自律型船への動力供給という形で革命を起こすかもしれない。
その重要性を嗅ぎ付けた中国の空間技術研究院も、2019年には米国と類似した構想のもとでテストを開始しており、2050年までに「無尽蔵のクリーンエネルギー」を提供するマイクロ波発電所を宇宙空間に建造すると発表している。
超大国である中国の追随が示す通り、これらのテクノロジーはUAVの機能向上に留まらない、人類全体に影響を及ぼす技術革新の種なのだ。今も宇宙を旅しているX-37Bの貨物庫の中には、無数の器材に紛れ、私たちの輝かしい未来が乗り合わせているのかもしれない。
参考:「The Drive」、ほか
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