もうすぐ超高度な宇宙人が作った「自己複製宇宙機」を発見できる!? 中国の電波望遠鏡「FAST」に科学者が期待
2021.12.13 10:00
高度な文明は惑星を放棄することができ、そのシナリオ(歴史)を別の場所で引き継ぐことができる。タイプIIIの文明はより多くの電力を使用するため、自己複製宇宙機はより強力になり、遠くから検知することができるというわけだ。オスマノフ博士によると、FASTはタイプII文明であれば約1万6000光年以内、タイプIII文明では4億光年以内に、自己複製宇宙機群を発見できるように調整することができるという。
オスマノフ博士の理論における最もエキサイティングな側面は、自己複製宇宙機群の電磁放射が存在する、つまり地球外の先進文明が存在していることが前提となっている点だ。博士が今しなければならないのは誰かに論文をレビューしてもらい、FASTでそれらを探す時間を確保することだけである。そして、オスマノフ博士がそれを行うことができれば、アレシボ天文台を失った喪失感をすぐに忘れさせてくれるのだろう。先進文明の痕跡となる自己複製宇宙機群の発見は、すぐそこまで来ているのかもしれない。
参考:「Mysterious Universe」、「Universe Today」、ほか
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